苦戦強いられる流通業界でなぜドンキは好調なのか

ドン・キホーテが好調だという。軒並み総合スーパーや食品スーパーの苦戦が伝えられる中、なぜドンキだけ堅調に業績を伸ばすことができるのか。

まず最も大きな要因が、ドンキに追い風が吹き続ける景気と消費者心理だ。政府は2013年より金融緩和を続け、物価上昇率2%を目標にしているが、いまだに達成できていない。サラリーマンの賃金も目に見えて上がったという実感に乏しいうえに、年金制度などに対する将来不安も増している。そんな状況で個人消費が上向くはずがない。

「イオンの岡田元也社長が『脱デフレは大いなるイリュージョン』と明言を吐いたように、流通業界もデフレ脱却は夢のまた夢との共通認識を持っている。そのため、生活防衛で財布のヒモを締める消費者に向け、スーパーやコンビニが日用品を一斉に値下げ。またぞろ価格競争に陥っている」(経済誌記者)

ドンキの独壇場である「徹底した低価格路線」が再評価される時代背景があるというわけだ。これまでドンキはメーカーや卸が抱える在庫を不定期で安く買い付ける「スポット品」を利益の源泉にしつつ、現場の店長らに陳列や値付けまで任せる権限移譲を行なってきた。DS業態の長年の経験から培った豊富な商品仕入れ術や“薄利多売”システムは、大規模なチェーンストアでは決して真似できない武器となっている。

年配の消費者の中には、「ドンキは若者が掘り出し物の安い雑貨などを買う店で、日用品を買う普段使いの店にはちょっと…」とのイメージも根強いが、最近はそうしたブランドカラーも薄らぎつつある。流通コンサルタントの月泉博氏がいう。

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また、衣料品では「レストレーション」や「アクティブ・ギア」といったドンキのプライベートブランド(PB=自主企画)を展開し、品質向上を売りにしている。7月には6万円を切る50インチの4Kテレビを販売。初回出荷台数の3000台がわずか1週間で完売して大きな話題となったが、それもドンキのPB家電だ。

「東芝の『レグザ』に使われている受信システムを採用しているので品質は折り紙付きなのですが、最新モデルのレグザより機能が若干落ちるため、この価格で開発できたのです。お客さんにとっては、たとえ型落ちでも4Kテレビの画質が6万円以下で堪能できれば問題ないと思っている人が多いから、ここまで反響があったのでしょう。ドンキはこうした消費者の潜在的なニーズを巧みに汲み取って、他の量販店やメーカーが作らないようなPBで差別化を図っているのです」(前出・月泉氏)

以下ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170820-00000007-pseven-bus_all

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