あなたの10年後の履歴書 その6 自分の生きる道

前回はデフレに強い職業は何か? ということで、仏教の六道になぞらえて職業を分類し、天道と人間道が強いという話をしました。

おさらいとして下記に再掲します。

【天 道】 政治家・官僚・金持ちや特権階級など

天道は天人が住まう世界です。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間道に比べてほとんどないとされています。
また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわています。
しかしながら煩悩から解き放たれていません。

【人間道】 弁護士・医者・薬剤師・公務員・サービス業・農業など

人間道は人間が住む世界です。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界です、苦しみが続くばかりではなく楽しみもあるとされています。
また、仏になりうるという救いもあります。

【修羅道】 投資家・金融業・上場企業・IT企業・スーパー・飲食店・アーティストなど

修羅道は終始争い苦しみや怒りが絶えない世界です。
しかし、苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結し、その大きさは自分次第です。

【畜生道】 一般サラリーマン・新卒者・フリーター・契約社員など

畜生道は牛馬など畜生の世界です。ほとんど本能だけで生きており、使役されなされるがままという点からは自力で仏の教えを得ることの出来ず救いの少ない世界とされています。

【餓鬼道】 学生・主婦・ニート・無職・介護など

餓鬼道は餓鬼の世界です。餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると火となってしまい餓えと渇きに悩まされます。
他人を慮らなかったために餓鬼になることもあります。

【地獄道】 犯罪者・前科者・ブラックリスト・多重債務者など

地獄道は罪を償わせるための世界です。

それで、問題は前回も書きましたが、天道や人間道に属さない人達です。

多くの人は修羅道や畜生道に属しているため、グローバル化が進み職を失うとリカバリーが難しくなります。

最初の方でも説明しましたが、ずっとその職種でやってきて急につまづくと再就職は難しくなります。
例えば、今の職種がなんらかの技術革新で衰退し、40代で再就職を余儀なくされると同じ職種では難しいため新しい職種にシフトしなければなりません。

ところが、新しい職種にシフトするだけの柔軟性やスキルが足りない可能性は十分あります。
それらを考慮すると雇い主は、同じ未経験者でスキルがない人なら、伸びしろのある若い人を採用します。

今、働き盛りでローンと家族を抱えた40代で再就職が非常に難しくなっています。

では、どうすればいいかというと自分の職種がどのように変わっていくかを予測することです。
定年退職まで逃げ切られるのか、それとも衰退が近いのか、あるいは既に終焉を迎えているのかなどを確認する必要があります。

衰退が著しく、持っているスキルでは再就職が難しいと考える場合は、今からなにかしらの手を打つ必要があります。衰退か安泰かの基準は、単純に職種の性格やイメージでは決まりません。

衰退か安泰かは3つのポイントで決まります。
ビジネス規模とビジネス業態、そして顧客層の3つです。

例えば、衰退が著しい職種も逆に衰退が進んでいくと、その仕事を誰もする人がいなくなり手厚く保護されるようになります。伝統工芸師やアンティークの修理師がそうです。なので単純に斜陽だからといってそれが即、自分にとって都合が悪いとは限りません。

ハイテクが進んでも、自分が住んでいる地域に高齢者がたくさんいれば、都会では見向きもされないローテクな仕事がもてはやされることもあります。これは顧客層の問題です。

ビジネス規模が大きいとやっていけなくても、小さければ食べていける場合もあります。例えば、小さくてこだわりのあるセレクトショップなどがそうです。

スケールアップをするとグローバル企業と喧嘩になる可能性がありますが、スケールダウンをすることでグローバル企業が取りこぼした顧客を回収することができるかもしれません。

ビジネス業態も重要です。
例えば、介護という業種があるとします。介護の業態は介護です。
業態とはその職業活動の状態を意味するので、人を介して保護するのが介護ということになります。

しかし、ここに例えば「娯楽」という要素が加わるとどうなるか?

介護×娯楽=?

同じ業種でも業態を新たに作り差別化することができます。

単に介護されるだけではなく、介護を通じて人生の喜びや生きる意味を感じることができれば、その職種は延命されます。
なぜならグローバル化はフラット(平坦化)へ進むので、人間が人間として扱われにくくなるからです。

グローバル化によるフラットとは逆方向の要素を付け加えることで、グローバル化の波が押し寄せても生き残れるチャンスはあるかもしれません。

とはいえ、なかなか自分の業種が将来どうなるか想像はつかないと思いますので、次回より、業種別の将来と対策を紹介したいと思います。

続く。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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