売られる日本 前編

前回の「代替ニュースと観測気球 バラバラのピースから何が見えるのか?」の続きです。この間、NHKスペシャルでMEGAQUAKE2の三話目をやっていました。
さすがNHKが総力を結集して作った番組だけあって、解説の出来が良いです。

たまにデイリーモーションで上がってたり、削除されてたりするので見てない人はチェックするといいかもしれません。テレビでも何度も再放送するのでそのうちまたやると思います。

▼MEGAQUAKE いま日本の地下で何が起きているか 第一話

▼MEGAQUAKE2 NHK公式サイト 再放送放送スケジュール

で、気になったのが地震予知はどこまでできるか? というものでした。
従来からの考えでは、地震は長期には予測できるが、短期では予知できない、とされています。

しかし、2~3日前に限り、どうやら前兆を捉えることができるらしい、という研究結果が発表されていました。
大きく分けて二つの方法が紹介されており、ひとつはGPSを使った地面の隆起を監視することと、もう一つは大地震の前には岩盤の崩壊によってラドンが発生し、それが震源地上空の電子と反応し、高エネルギー反応となる、というものでした。

ただやはり残念なのは、こういった前兆を捉えられるのはわすが2~3日前まで、ということです。
3.11の東日本大震災では2~3日前から海底が隆起していたことが後の調査で分かっています。

仮に前兆現象を捉えられても、警報を出すかどうかは憚られるでしょう。
3.11の余震が続く中、それが果たして巨大地震の前兆なのかを判断することは難しいと思われます。

警報を出せたとしても、想定される被災地から人を一斉に避難させることは難しいでしょう。仕事も住居も一切合財を捨てて避難させるだけの根拠と権限を持たせることは難しいからです。もうちょっと時間があれば手続きや心構えがなんとかなるかもしれませんが、たった数日しかないと分かっていても避けられないかもしれません。

話は変わって、代替ニュースと観測気球についてです。
依然として、地震関連のニュースは収束するどころか続いています。
各地で深海生物やクジラやイルカが打ちあがったり、海洋生物の大量死が報告されています。千葉・茨城沖は未だに微振動が続いています。

富士山直下に活断層が見付かったというニュースも出てきました。
政府は、200兆円をかけて対災害用国土強靭化計画を考えています。

▼富士山直下に活断層か 山体崩壊の恐れも 文科省調査、自治体に説明

いったいこれからなにが起きようとしているのか?
それはもう分かっています。地震は周期的に発生することが分かっている
ので、前回の地震の痕跡から規模といつごろ発生するのかも分かっています。

ただし、何月何日に発生する、というピンポイントではありません。
周期的にいつ起きてもおかしくはないし、近々起きるだろう、ということが分かっています。

富士山直下に活断層というニュースは、代替ニュースと観測気球のひとつだと考えられます。また、NHKスペシャルでMEGAQUAKE2の三話目もその流れと言えます。

MEGAQUAKE2の三話目では、富士山の噴火の話が出てきました。
これは歴史的にM9以上の地震にはなんらかの火山噴火を伴うという経験則が紹介されています。例外なく大体一年三ヶ月以内に火山噴火が起きているという研究結果が紹介されていました。

火山が噴火するメカニズムも解明されました。
マグマ溜りに溜まったマグマは岩盤に押さえつけられ、地上には出てこられません。ところが地震によって押さえつけていた付近の岩盤の圧力が弱まると、上方向の圧力が弱まるため、マグマが上昇をはじめる、というのです。

MEGAQUAKE2ではこれをゼラチンに油を注入した模型で再現していました。
日本列島は震災によって太平洋側のプレートが内陸部に圧力を受けていましたが震災後は逆に太平洋側にバウンドをしています。

つまり、日本もまたマグマを押さえつけていた岩盤の圧力が弱まっているということです。
一年三ヶ月以内というのはマグマが上昇するまでの時間です。
今年6月でおよそ震災から一年三ヶ月ですから、そろそろ危ない、というわけです。

我々が知り得る情報というのは、研究者よりも常に少ないはずです。
MEGAQUAKE2で紹介されていたことは全てではなく、ごく一部だと推測できます。研究者ベースではまだ他にもいろいろ分かっているはずですが、根拠や裏を取れていないという理由で公表されていないことがあると思われます。

しかし、我々は知らなくても研究資金を出している政府には研究結果が報告されていると見るべきです。
富士山は噴火する、という研究結果から、政府はどんな政策をとるか?
その答えが10年間で200兆円をかけた国土強靱化法案です。

▼国土強靱化法案を了承=自民

▼【国土強靭化基本法案について】谷垣禎一総裁(2012.06.01)

この法案が自民党が出されたというところが面白いです。
自民党は民主党のことごく邪魔をしたい政党ですから、民主党が今後起こる災害についてなんらかの情報を国民に隠しているとするならば、自民党が法案が通らなくても、もし災害が起これば、「わが党はかねがねこのような救国策を考えていた」と支持を取り付けることができます。
さらに10年間で200兆円という大金で土木工事をするわけですから、ゼネコンは大喜びです。

また怪しい動きがあります。大飯原発の再稼動です。
稼動するしないで揺れに揺れていたのはご存知の通りです。
夏場に電力が15%足りないということを理由に夏場に限って再稼動を認めざるを得ない、という流れになって準備が進められていますが、あれだけ強行に反対していた橋元市長が「稼動やむなし」と態度を軟化させたのはおかしなものです。今までブレがなかったただけに何か腑に落ちません。
政界進出を目論む維新の会が土に手を付けてしまった印象を受けます。

仮に研究所から先んじて今後の最後予測を知っているとして、それが近く迫っていると知る政府が、大飯原発再稼動を急ぐ理由とはなんなのでしょうか? むしろ反対に稼動を反対しなければならないはずです。

前も推測として意見を述べましたが、日本は今後避けられない大災害に見舞われることがほぼ確実で防御手段がありません。そこで、約1000兆円以上にものぼっている国の借金を災害を使ってチャラにする計画があるのでは
ないか? というものです。

続く。

関連記事