個人化と細分化の先にあるもの

さてみなさん、2000年代に入っての10回目のGWですね。
GWはなにをしますか?
塾長は新ビジネスのための準備に奔走することになりそうです。

ところで、2010年も3分の1が過ぎたわけですが、日本の未来は先が見えず混沌としていますね。
日々、大量のニュースを漁っていると今まで1つだったものが、どんどん分割されていく感じを受けます。

例えば、アマゾンのキンドルやアップルのiPadは出版業界に一石を投じています。
マスメディアという巨大な塔がアリの攻撃によって礎がスカスカになっていくような感じを受けます。

アップルはiphoneにアドビのフラッシュを使わせないなど、かつてのマイクロソフト的な独走を見せています。
アップル製品は、今後アップルストア以外では通販をできなくするという措置をとって話題になっています。

アドビは現在全盛のフラッシュビデオがHTML5に置き換わる可能性について危惧しています。 アップルとアドビはいままで仲が良いとみなされてきたので、意外な仲違いです。

グーグルはアンドロイド携帯とグーグルOSの普及を狙っています。
グーグルはどんどん既存のサービスを壊して、市場を拡大していますね。
マイクロソフトの検索エンジンbingは苦戦を強いられ、IEのシェアもかなり落ちています。

モバイルではiphoneとドコモのXperia、グーグルのアンドロイドの競争は激化しています。 iphoneのUstreamの個人動画配信サービスがモバイルでは一歩リードしています。 ツイッターが再燃したように、個人メディアの台頭が目立っています。
そんな中、ユーザーはどこのなんのサービスを使ってよいか正直戸惑っています。

ショッピングモールでは楽天市場がアマゾン、ヤフーショッピングを大きく引き離し、巨大な市場へと変貌しています。
その中で、勝組テナントと負組テナントの差は大きく、ショップオーナー間で物議を醸し出しています。

マスメディアでは各キー局の視聴率が激減している中、ラジオでは地域限定視聴ができるラジコが好調のようです。
いままでマスメディアがしてきたことを、個人が代替するようになったのが2010年という感じです。
この流れで行くと、マスという巨大な組織がしてきたことは、そのうち個人が全て肩代わりする可能性があります。

例えば、警察、銀行、医療など資格や資本が必要なことにも個人が乗り出してくる可能性は十分に考えられます。もちろん、ネットを使って違法にやりとりされることになるんでしょうね。

例えば、医療では個人美容整形や個人人工中絶、警察では、自警団やリンチ集団、銀行ではモバイルバンクを利用した高利貸しや援助交際斡旋などが考えられます。
いままで知識や技術がなくてできなかったことが、ネットによって比較的容易に入手できるようになって、個人にまで降りてきたのでしょう。すでにこの兆候は見えています。

他にもCDが売れない、本が売れないということで、個人出版をネットで行う著者たちの動きも活発化しています。

鳴り物入りで政権をとった民主党政治がアテにならない今、国家単位ではなく個人単位での建て直しが求められているのかもしれません。民主党の事業仕分けは政治ショー化しています。

注意したいのは、今まで集約されていたサービスや権力がどんどん崩壊している、ということです。
細分化して、分散化している、ともいえます。
そのため、例えば広告を出す場合、広告媒体が弱体化しているためレスポンスが小さくなります。

いままでは、この手の広告は、この雑誌、このテレビ番組と決まっていたものが、広告媒体の影響力が低下したことで、適切なレスポンスを得られなくなっています。

広告媒体自体は増えていても、細分化しているため、まとまったレスポンスを得にくくなっています。

生活スタイルが多様化してしまったため、とも言えるでしょう。
すべての広告媒体に広告を出すわけには行かないので、スポンサーはより良い広告媒体を出すために必死になります。すると少ない優良な広告媒体に広告が集中するため、広告だらけになってしまいます。

そうなれば、その媒体のボイコットは進み衰退は早まります。
番組内で番宣や番組内企画広告が増えてきたのはそのためです。

広告主が媒体につかなくなると、コンテンツ系はサービスを安価で提供できなくなります。 低予算化しつまらなくなり、しまにいは消滅してしまいます。

これは巨大スーパーや巨大デパートなどにも言えることです。
集客がネットに逃げてしまえば、テナントは撤退し、さらに客足は遠退きます。
すると巨大スーパーや巨大デパートは閉店撤退し、その地域の地価は下落します。
関連商品を卸していた問屋やメーカーも困ります。

なにが言いたいかというと、自民党のように結託して談合や天下り、政治的支援をしてくれる業界の擁護の度が過ぎると大問題なのですが、かといってなんでも自由競争、自己責任、個人に権利と自由を与える、という方法もまずいのです。

結局、世の中のサービスが個人化していくということは、劣化し自己責任化するということです。
面倒が増えるだけで、進歩がありません。
組織が大きくなると腐ったりするものですが、それは必要悪でもあるのです。
もちろん程度の問題です。世の中はある程度、長いものには巻かれる図式の方が安定する気がするのです。

しかし、あまりに個人に選択権を与え、自由にしてしまうと、全体としてのまとまりに欠けるわけです。
全体としてのまとまりがない、ということは、まとまりの総体である日本という国が弱体化する、ということです。 これでは成長著しいアジア諸国に勝てません。

そのうち円が弱体化して、ツタヤのTポイントや楽天のRポイントの方に価値が生じてしまうかもしれません。

そんなわけで個人化と細分化が進み過ぎると、どこかで制限してまとめようとする力が働くと思います。
その兆候は、まず2ちゃんねる潰しだと塾長は考えます。

個人の自由と個人化を大きく推し進めるシンボルとなっているのが、匿名掲示板の2ちゃんねるだからです。 早ければ今年中に閉鎖に追い込まれる可能性があります。 ネットの言論統制も行われる可能性もあるでしょう。

ブログ税やツイッター税的な税収入の導入も検討される可能性があります。
大手テレビ局が倒産したら、そろそろだと思ったほうがいいかもしれませんね。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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