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食べログ炎上に見る逆SEOの脅威と乗っ取られた正SEOの絶望 前編

2016年9月7日。あーやっぱり、そういう会社なんだ、と思わせる事件が一つのツイートから起きた。

[note]うちの会社でやってる店が、いきなり食べログ3.0にリセットされた。 理由は、食べログの契約更新で、食べログ側が押し付けてきた物を部分的に断ったから。 要するに食べログは、自分達の言いなりになる飲食店だけ点数上げるということ。[/note]

食べログ炎上の元になったツイート
食べログ炎上の元になったツイート

どういうことかというと、食べログの有料プランに協力しない店舗の評価を下げ、協力した店舗の評価を上げるよ。
ユーザーが検索した時に協力店が上位に来るようにするよ、という仕組みに変更になったというもの。

その後、たった3日間でこの食べログ騒動は大炎上し、食べログの親会社のカカクコムの株価は最安値にまで落ち込んでしまった。

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ついこの間、PCデポでも大炎上し、株価がストップ安となる大損害が起きたばかりだったよね。
詳しくは食べログ騒動のまとめを見て欲しい。

▼食べログ騒動のまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2147329867001738201

▼「食べログ」炎上の原因は不透明なシステム? 運営元カカクコム、飲食店オーナー双方の意見を聞いてみた

それで、なぜ食べログがこれほどまでに叩かれたのかなんだけれど、日本人が大嫌いな不公平性と不透明性が関わっている。
食べログがやっていることというのは、全国の飲食店情報を主にユーザーの力を頼りに情報収集し、勝手に格付けをしている。
言ってみれば、クラスの男子の美人投票が全国クラスになったようなもので、嫌いな人は本当に嫌っている。

初期の頃は一見客が初来店する際の指標になっていたし、ネットに情報を公開していないホームページレス店舗の替りとして最低限の情報を提供したり、SNSで見られるフードポルノブームを牽引するなど、それなりに有益だった。

しかし、食べログやぐるなびといった評価サイトが有名になるにつれて、不正が行われるようになった。
実際に来店して体験したユーザーの評価が、いつの間にか世間一般の声を代表するようになっていったんだね。
この辺、異常なまでに損をしたくないという日本人的気質がとても影響していると思う。

一見客が初来店する際の指標として、長いものには巻かれたほうが良い、という意味では、行列ができるお店、口コミが多いお店、メディアに紹介されているお店に弱いんだよね。

逆説的に言えば、行列ができるお店=さくらを使えばOK、口コミが多いお店=成りすましで口コミを入力すればOk、メディアの紹介=メディアのスポット広告を購入し、番組で取り上げられたかのように宣伝してもらえばOK、ということになる。
日本のテレビ番組は、有名人か、グルメレポートか、グルメレポートと有名人かの3つしかないと揶揄されている。
その理由は番組で紹介されるお店が、テレビ局に対して予め広告料を払っているからなんだよね。店側としてはメディアに紹介された、という「お印」が欲しくて金を払う。自然を装っているけれど、番組内広告であり放送法に違反している。

日本人の指標がアホなのだから、その脆弱性をつかれて不正に評価を上げようとするのは、店側もメディア側も折り込み済みなんだよね。
その中で、最もお金を掛けずに評価を不正にコントロールできるのが、食べログやぐるなびといった評価サイトへの投稿だ。
誰でも思いつくことだけれど、自店舗の評価は上げて、近隣のライバル店の評価を下げれば、自然と来店者が増えることになる。
スマホが普及してネット検索が近くなったユーザーは、実際に体験してみようではなく、ネットの根拠のない情報から根拠のない判断を下すようになっている。それらが累積して評価の良い店舗の評価は上がり続け、悪い評価や新規店舗の評価は下がり続けることになった。

PCデポの件でもそうだが、日本社会はとかく不公平性と不透明性にはうるさい。叩き方が陰湿で、徹底的に叩き潰して、その火の手は親族にまで及ぶ。これほどまでに相手を叩き潰そうとする社会は日本くらいだろう。
これは日本人の個人とか個性が、世間であり、世間体である証拠ではないかと思う。
個人の責任が、個人に留まらず連鎖していく様は正に「呪い」といっても過言ではないだろうね。

で、2011年から2013年には、不正操作請負はビッグビジネスになっていき、専門の会社まで現れるようになった。
Amazonでは不正レビューが横行し、取り締まりを強化したし、同時に不正レビューを請け負う業者が明るみに出ている。

▼Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件

今回はzonさんのブログ『きんどるどうでしょう』からご寄稿いただきました。Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件この記事はKindle作家の”七夕

楽天市場でも不正レビューが問題になっているし、その一連の流れとして食べログやぐるなびといった評価サイトも不正対策に乗り出すことになったんだね。本人確認済みというバッジは確かにそのユーザーが実在するかどうかの裏付けがあって発行される。

なぜそこまでして評価に拘るのかというと、実際に集客に結びつき金になるからだろう。それも、超大金だ。

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