視覚を奪い視覚に広告を出すGoogle Glassがいよいよ本格始動!

  • Google Glass

以前紹介したグーグルメガネですが、Google Glassとしていよいよ試用販売が開始されるようです。
価格は今のところ14万円だそうですが、普及版はもっと価格が下がるでしょう。

▼グーグルグラス公式サイト

▼グーグル、「Google Glass」の紹介ビデオを公開–使用アイデアのコンテストも

▼メガネ型端末「グーグル・グラス」試用販売開始

公式サイトでGoogle Glassがどのような見え方をして、どのように使えばいいのかを動画で紹介しています。
アニメ「電脳コイル」を思い出す人もいるかもしれません。

では、Google Glassを使うと何ができるのか?
Google Glassの操作は音声操作で行います。そのうち空中でジェスチュアをすることで操作できる機能も加わるかもしれませんが、今のところsiriのように音声操作で行います。

Googleは元々検索エンジン屋で、検索結果に広告を出すことでその収益を得ています。
ネットだけではなく、もし現実世界に広告を出すことができたらどうだろうか? というのがコンセプトのひとつにあると思います。

知らないことや知りたいことというのは、現実世界の方がたくさんあります。
例えば、遠くに見える山の名前や、その頂上に見える施設の名前を知りたいと思ったことはないでしょうか?
スマホが便利になったので検索すれば分かるわけですが、運転中や人と話している時にスマホを取り出して検索する、というのは無粋です。

端末を操作する=リアルとネットにキャズム(深い亀裂)があることになります。
例えば、キレイだなーと思って美しい女性と会話している時に、いきなりスマホを取り出して写真を撮り、それをツイッターで投稿なんていうのは犯罪です。

しかし、よく考えてみればコンテンツというのは、面白い文章を書かなくても、自分が見たり聞いたりしている中で頻繁に登場しています。これらをシームレスにネットとリアルを融合してシェアすることができれば、面白さが広がり、ひいては広告も増えるというわけです。

例えば、有名人がGoogle Glassで見ている世界をリアルタイムでストリーム配信できたら、ファンには溜まらないでしょう。その光景に広告を出したい、というスポンサーも出てくるはずです。
Google GlassはSFのサイバーパンクに出てくる電脳端末の融合のはしりだと言えます。
スマホを持つのではなく、装着することができたら? という近未来のコンセプトは、「いよいよそんな時代がきたか!」という気にさせてくれます。

広告は接触回数が多い方が効果が出ると言われているので、

・リアルでもネットに接続させるには?
・常に広告を見せさせ続けるには?
・ユーザーが常にコンテンツを提供し続けるには?

この3つを考えればGoogle Glassに行き着くのだと思います。

検索エンジンは他人が作ったコンテンツを自動収集して、その検索結果に広告を出しています。
これを極めて短縮して行くと、有用なコンテンツを作り出している個人が簡単に情報をネットにアップできるようにすれば、「検索させる必要もない」ということになります。
大抵の有用な情報というのは、一部の専門家やマニアの気付きから生まれています。

有用なコンテンツを作り出せないまでも、女子高生の日常だとかネコカフェ店主の日常は、見たものがそのままコンテンツとなる可能性があり、個人のライフスタイルがただちに換金性を持つ可能性を秘めています。
同時に広告スペースにも成り得ます。

悪い言い方をすると、視覚を奪い、視覚に広告を出すツール、ということになるのですが、ものすごいテクノロジーの可能性を秘めています。
Google Glassが普及し、バージョンアップしていくことで、掛けてる人は知らないことはない、という全脳性を得られます(コンタクトサイズになれば攻殻機動隊の世界!)。
ググって検索していたことが、瞬時に情報として入ってくれば、新しいこと以外は知らないことはない、ということになります。

また他人の視覚を共有することで、他人を遠隔操作(示唆)することもできます。同時に複数の人も操作できるでしょう。
モーションキャプチャの逆版で、自分のトレースした動きを他人に出力すれば動きがシンクロします。
技術の習得や遠隔地での操作には威力を発揮します。
いわば、メガネを掛けるのではなく他人を掛けることができるメガネです。

感覚の共有についてはまだまだだと思いますが、既に義手の世界では感覚のフィードバッグ技術が実現し始めています。

▼「感じる義手」は“ルークの義手”にどこまで近づけるか3
▼「感じる義手」は“ルークの義手”にどこまで近づけるか2
▼グーグルグラス公式サイト

▼とうとうここまで来ちゃったよ…! 触れた感覚を鮮明に味わうことができる義手ができました!

Google Glassが発表され人気が出れば、スマホメーカー各社はフラッグシップ機をどんどん投入してくると思います。スマホと連動して、ビジネスから遊びまで幅広い市場を生み出すはずです。
街中のみんなが奇抜なメガネをかけて、知識を共有し全脳化すると、知能テストなんていうのは時代遅れで役に立たず、廃止されるかもしれませんね。

関連記事