Google先生はここまで知っている!?あるサイトで進む高齢化

Google先生はここまで知っている!? ということで、Googleの新機能である「Think Insights(シンクインサイト)」について紹介します。
Think Insightsはグーグルトレンドの詳細版のようなもので、グーグルアドワーズ広告用のツールとして位置付けられています。

Think Insightsは、GoogleがGmailや検索結果、アドセンスなど独自の情報データベースから、そのサイトのユーザー像を解析するためのツールとなっています。

この機能で真っ先に話題になったのが、かねてより高齢化が指摘されていた2ちゃんねるでした。
分かる情報は、性別、年齢、学歴、世帯収入といった基本情報の他に、関連キーワードや関連サイトなどです。

このツールの欠点はある程度の情報ボリュームが必要なので、マイナーなサイトは門前払いです(広告ツールなのでアクセスのないサイトには用がない)。
試しに2ちゃんねるのドメインである「2ch.net」で表示させてみると、こんな結果が出てきます。

▼2ちゃんねる閲覧者の学歴と年齢

ユーザーの中年化が進む一方で、中坊(厨房)と呼ばれる若年層ユーザーが目だってきています。おっさんとその子供といった二極化がみてとれます。
お金と知識はないけれど暇だけはある学生と、90年代のインターネット黎明期にネットをはじめたかつては20代の若者が中心というわけです。

20代前半の若者達はツイッターやフェイスブックといったツールを使っているようです。2ちゃんねるのような殺伐とした雰囲気を嫌う傾向にあると思われます。就活でフェイスブックが注目さてれいるという理由もあるかもしれません。

ただし日本ではデータとして20代前半の若者達の情報が少ないようです。
これは多分、20代前半の若者の動態が大きく変化するためだと思います。
働くようになって自分だけの端末を持ったり、就職のために移転したりするなど、情報のトラッキングがうまくいっていないようです。

それから、PCを買うよりはタブレット端末、スマホを好むという傾向も理由としてあるかもしれません。SNS、携帯端末はGoogleで情報が取得できない苦手分野が含まれています。

使い方を簡単に説明します(Googleのアカウントが必要です)

▼グーグルリアルタイムインサイト

Google's source for insights, trends and research in digital marketing. Get creative inspi

▼ [ REAL-TIME INSIGHT TOOLS ] をクリックします。

▼次に、[ AdPlanner ] をクリックします。

ドメインの欄に調べたいドメインを入力します。
ドメインは例えば、http://www.yahoo.co.jp/ であれば、
[ yahoo.co.jp ] と入力します。例では[ 2ch.net ] にしています。

データ表示は [ 日本 ] を選択します。

▼これで以下のようなデータが表示されます。

時系列でみたい場合はグーグルトレンドを使います。

▼グーグルトレンド

Google での最新の急上昇ワードを視覚化されたデータで確認し、周囲で人気の話題をチェックしましょう。

グーグルトレンドは時系列でアクセス数をみることができ、なかおつ、その時、話題になったニュースがどの程度トラフィックに影響するのかを見ることが出来ます。

▼グーグルトレンドで見る

これらツールをどのように使うかですが、性別と年齢からはファッション、世帯収入からは商品の価格帯などの参考になります。
長年サイトを運営していると、想定しているユーザー像がズレてくることが考えられます。

もし高齢化が進んでいれば、アナログなサービス展開が必要かもしれないし、低年齢、低収入化が進んでいれば商品の価格帯を下げる努力が必要となります。

また商品単価を上げるには、逆に高学歴、高収入の人が集まるウェブサービスを参考にします。
アドプランナーツールには、サイトによる検索以外に、[ ユーザー層の作成 ]というカテゴリごとのユーザー層表示ができます。
(↑ドメインの近くにタブがあります)

自分の扱っている商品やサービスカテゴリに近いものをピックアップして、今ユーザー群がどの方向に進んでいるのかを確認できます。
よくあるパターンとしては、30代~40代のユーザーが圧倒的で、若年層がいない場合は、5年後には高齢化が顕著となり、10年後には仕事をリタイヤした層が低収入化になるため、ビジネスは先細りとなります。

例えば典型的なのはフィットネス業界で、若者の参入が少ないため、あと数年するとおじいちゃん、おばぁちゃんが増えることになります。
激しい運動プログラムよりは、運動負荷の少ない安全なプログラムの開発が必要になってきます。

というような感じで、今までGoogleが持っていたデータを個人が無料で利用できるので、対策が立てやすいのです。
興味があれば試してみてください。

ところで、どうしてGoogleはこのような貴重なデータを公開し、利用できるようにしているのでしょうか?
理由は、広告の増大と集約化です。

広告を増やし、クリック率を上げるには、まず広告需要のあるサイトやカテゴリを広告主に教える必要があります。
そうしないと広告主は闇雲に価格競争の小さい(クリック単価の低い)市場に居座ることになります。

効果のある広告市場を紹介することで広告主を集めて、広告単価を釣り上げるのが狙いなのです。これがデータを公表する理由です。
広告主にとって本当に必要なのは、競争がなく広告単価が安く、クリック率の良い費用対効果の高いサイトなのですが、これは逆にGoogleでは公表されていません。データ不足という理由で公表されないのです。

また広告主以外に公表されている理由ですが、人気のあるサイトの動向が公表されることで、類似サイトが増え、結果として競争が激化します。
激化するということは、広告市場の価値が上昇するということになるので、これまた美味しいのです。流石Google流ですね。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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