会計もクラウド時代 税理事務所が淘汰される時代へ

iPhoneでレシートを撮影するだけで、クラウド上で家計簿を付けてくれるアプリが人気です「Zaim」というアプリなのですが、これがとても便利です。
特に領収書が命の個人事業主にとっては作業軽減の秘密兵器になります。

▼パソコン版もある

600 万人が利用!日本最大級の家計簿アプリ・レシート家計簿サービスの新定番。iPhone・Android・iPad・Windows などスマホアプリとパソコン・タブレットなどの

2013年4月22のbizmash!の記事にはこのようあります。

▼iPhoneでレシートを撮影、クラウド家計簿に自動取り込み、「Zaim」に新機能

無料のオンライン家計簿サービス「Zaim(ザイム)」のiOS版アプリケーションが刷新し、iPhoneやiPadのカメラでレシートを撮影すると、自動で内容を読み取り、家計簿に入力できるようになった。Appleのアプリ配信サービス「App Store」から無料でダウンロードできる。対応OSはiOS 4.3以降だ。

Zaimは専用アカウントを作成してログインすることで、電卓機能などを使って簡単に家計簿を入力し、インターネット上に保存でき、どこからでも参照可能になる。家計簿の統計情報を表示して比較が行える他、月の予算を決め家計簿の残高を表示したり、財布や口座、クレジットカードの残高を確認したりと多機能。CSV形式でのデータ出力や、Twitter、Facebook、Evernoteと連携も行える。

これまでZaimをiPhoneやiPadから利用する場合、支出した金額や内容をひとつずつ手で入力する必要があったが、新機能を使うとこうした煩雑さを省ける。レシートから店舗名、電話番号、合計金額、購入品目、日付を読み取り、家計簿上でのカテゴリーやジャンルを推定し、現金やクレジットカードなど支払い方法を補って入力できる。読み取り精度は平均96%としている。

今後はパソコン版やAndroid版でもレシート自動読取り機能を追加する予定。また読み取り結果と利用者が実際に家計簿に入力した内容を自動学習し、精度を向上していくという。

なお、家計簿アプリとしては、すでに「ReceReco(レシレコ)」が先行してレシート読み取り機能を導入(関連記事)しており、Zaimの機能強化はこれに続くものだ。

(紹介終了)

面白いのはスマホのカメラで撮影したものをネット上で集計できることです。
スマホのカメラの精度が格段に進歩したこともあり、今までスキャナーで読み込んだ後、OCRソフトで読み取りしていた作業が、スマホ一台で完結できるわけです。

さらにデータをクラウドにアップできるので、ネット環境があればどこでもバシャバシャとって保存しまくれるわけです。レシートをもらってすぐに撮影することもできるのがすごいところ。
認識精度が平均96%ということなので、手書きとか印字が薄くなければ、ほぼ完璧に読み取りしてくれます。
毎年3月になると領収書の束と格闘する個人事業主にとっては非常に嬉しいアプリですね。

しかし、その裏で面白いことも起きています。
それは何かというと、クラウド上に集まるビッグデータです。
Zaimのようなアプリユーザーが増えると、当然のことながら不特定多数の人の経済活動が見えてきます。
いつどこで何をいくら買ったのか、ということが時系列でまとめられる、ということはそこから今まで中々知ることができなかったマーケティングが見えてくるわけです。

今までマーケティングというと、履歴が残る自社に限っており、拡張してもライバル社にどれだけ顧客が取られているか程度しか調べることができませんでした。理由は個人情報保護法があるし、そう簡単に顧客のプライバシーを知ることができなかったからです。

ところが、ユーザーが自らデータをクラウド上にアップロードするということは、横断的かつ包括的に消費活動を知ることができるということです。他店舗、他業種関係なく消費の実態を知ることができるわけです。
Zaimの真の目的はツールを無料で渡す代わりに、個人のビッグデータを集めマーケティング資料として企業に販売することなのです。うまい方法ですね。

例えば、毎日大量の人々が買い物に訪れるスーパーマーケットは個人情報の宝庫だと言われています。
POSという最新レジシステムには、性別、年齢とともにいつ何を買ったのかがデータベースに記憶されます。
あの9.11では潜伏しているテロリスト集団の逮捕にPOSのデータが活用されたとも言われています。
なぜなら、毎日のようにカレーの材料を買うのは普通のアメリカ人としては考えられないからです。

これがスーパーマーケットだけではなくて、ファミレスやドラッグストア、本屋、ビデオレンタル、ガソリンスタンド、衣料品店と揃えば、その人がどの程度の生活水準で、どのような病歴があり、どのような思想を持っていて、どのようにして毎日を過ごしているのかが分かるというわけです。

生活習慣から将来発症する病気リスクが分かる可能性があります。購入するものからストレス蓄積度も分かるだろうし、もし保険会社にこのビッグデータが流れると、病歴がなくても余命予測が短い場合は保険に入れなくなる可能性もあります。

今は個人化の時代、多様化の時代といわれているので、個人のライフスタイルを分析し、そのデータを活用することでメーカーはよりよい製品やサービスを生み出すことができるというメリットもあるのですが、その反面で反作用も多く表れます。

そのひとつに、税理事務所の衰退があります。税理事務所は士業といわれ、専門資格職業です。
ところが、税理事務所は規制緩和によって、税理士法人化、広告規制緩和、報酬規制撤廃の3つの規制が緩和され、厳しい競争に曝されています。

頻繁にテレビCMで流れる過払い救済を謳う弁護士事務所のせいで、個人の弁護士事務所は儲からなくなっています。同じように税理事務所も法人化して大きくして手広く儲かることをしないと、やっていけなくなっているのです。

今後、Zaimのような便利なアプリが進化して、ネット上で節税アドバイスから確定申告までしてくれるようになると、税理事務所の収入は落ち込むでしょうね。
昔は資格さえとってしまえば堅実といわれた士業が、デジタルツールの進化によって淘汰されていくというのは考えさせられますね。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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