Facebookがグラフサーチを発表でどうなる?

2013年1月15日に米交流サイト大手のフェイスブックは15日、友人などが投稿した内容を手軽に検索できる新機能「グラフサーチ」を発表した、とあります。

▼米フェイスブックが新検索サービス「グラフサーチ」を発表

米交流サイト大手のフェイスブックは15日、友人などが投稿した内容を手軽に検索できる新機能「グラフサーチ」を発表した。 グラフ検索では、フェイスブックに投稿された10億人のプロフィ

グラフサーチはFacebook内のデータを検索するための機能です。説明によると、こうあります。

フェイスブックに投稿された10億人のプロフィルや240億枚の写真などのコンテンツすべてが検索の対象となる。例えば「友達の友達のうち、スタンフォード大学を卒業してシカゴに住んでいる人」「近所に住むテニス愛好家」「1989年以降に撮影されたベルリンの写真」といった検索が可能で、友人が勧める医師やレストランなどの情報を探すこともできる。

一部ユーザーを対象に試験的に提供を開始し、現時点では人物、写真、場所、関心事の4分野の検索に対応。
今のところ英語版のみで利用でき、モバイル版は存在しない。
正式提供開始の見通しは明らかにしていない。

Facebookをしている方は誰もが思っていることかもしれませんが、リアル友達がだいたい繋がってしまうと、それ以上は友達が増えずに停滞します。
交流範囲が狭く、しかも友達があまり更新しない場合は、Facebookを楽しめないと思います。

Facebookはいかにリアルで充実しているかを自慢するツールでもあるので(?)、繋がっているフレンドの多さとアクティブさが面白さの鍵となります。
ところが、現在Facebookで推奨されているのは、友達の友達は多分友達だ、という投げやりなものです。

新たに自分の趣味や思考に共感してくれるような接点がほとんどまったくない友達を見つけるには、非常に不便です。
ある意味、プライバシーが守られているとも言えますが。

世界中の人達がFacebookに飛びついて、順調にユーザー数が増え、Facebook疲れが話題となりピークが過ぎ、しかも去年は期待していた公開株が下落したこともあり、起死回生としてグラフサーチを発表したのだと思います。

つまり、フレンドが増えない=承認されない=孤独=つまらない、という図式を打破すれば、ユーザーが戻ってきて、さらに増えるのではないか? ということだと思います。

ロイターの2013年1月23日の記事には、こんなものがあります。

▼フェイスブックが嫉妬心生む、友人の投稿で惨めな気分に=独調査

[ロンドン 22日 ロイター] ドイツで行われた調査で、交流サイト(SNS)のフェイスブック上で友人の投稿を目にすることで、自らの生活に不満を感じたり不幸な気分になると回答した人が

ドイツで行われた調査で、交流サイト(SNS)のフェイスブック上で友人の投稿を目にすることで、自らの生活に不満を感じたり不幸な気分になると回答した人が、3人に1人の割合となったことが22日分かった。

フンボルト大学とダルムシュタット工科大学の研究チームは、600人を対象に2つの調査を実施。フェイスブックの利用を通じて感じた嫉妬のほか、同サイトで目にする情報や生活に対する満足度などについて調べた。
その結果、目にして最も腹立たしく感じる友人の投稿は、旅行の写真だったことが明らかになった。

また、自分の誕生日に同サイト上で受け取るメッセージの数や、自分が投稿した写真やコメントに対する「いいね!」やコメントの数を、友人が受け取った数と比較することが、嫉妬の感情を引き起こす主因であることも分かった。

(転載終了)

3人に1人という高い割合で友人の投稿にイラッとしているよ、という調査結果です。
自分の投稿に反応が少ないと、反応がたくさんある友達に嫉妬を覚えてしまう、ということなんですが、投稿の内容がほぼ同じであるならば、反応を多く獲得するためには友達の母数が多く、自分がどれだけ友達の投稿に反応したかによって差が出ることになります。

もっと分かりやすく説明すると、自分の投稿に多くの反応が欲しければ、多くの友達と繋がらなければならないのですが、友達が多くなればなるほど、その友達をフォローするコストは高くなる、ということです。

例えば、300人いたら300人分フォローする必要があります。
実際には難しいので、フォローする友達を例えば省略して2割程度に抑えるという手を使うと思うのですが、そうすると友達もやはりフォローを省略し始めます。
感情をケチれば相手も感情を出し惜しみします。

で、この人に絡んでも反応が薄いなーやめちゃおう、となるわけです。
逆に真面目に反応していると、リアルに使う時間が少なくなり、投稿内容がチープになります。
いつも同じ話の繰り返し。友達もコメントに飽きた、となります。

こういったことを繰り返していると、投稿をしても反応が薄くなるので、一回の投稿で大きな反応を得るために、投稿内容を盛る人が出てきます。
こういった盛られた投稿を見ると、自慢と感じる人が友達の母数が多ければ多いほど発生し、これがソーシャル疲れへと繋がっていくわけです。

そこで、解決策としてリアルでは友達ではないのだけれど、ウマが合う、という人と繋がることが出来れば、フレンドをやたら増やす必要がなく、少数精鋭でサークルを作ることができます。

例えば、お酒が好きな人達だけと繋がり、お酒に関する投稿をメインにしたい場合は、従来の方法だと難しいのです。
友達の中にはお酒が好きではない人もいるはずです。
やろうとすると、友達をグループ化する必要があり、グループごとの投稿をするか、汎用的な話題を投稿するしかありません。

話題が非常に豊富で引き出しもたくさんあり、書く才能があり、時間も有り余っているのならいいのですが、そんな人は稀だと思います。
大抵はひとつかふたつのテーマを掘り下げるか、汎用的なテーマ(料理写真や子供など)になると思います。

自分の立場というのもありますから、誤解されるような投稿は避けたいところです。
そうすると、どんどんツマラナイ内容になるか、友達をフォローすることに疲れることになります。

しかし、グラフサーチが使えるならば、検索キーワードを絞り込んで、お酒が好きでかつ、いつも通っている酒場の常連ユーザーを見つけることができるかもしれません。
新規に人脈が広がり、なおかつ投稿する内容に同意を得られやすくなります。

グラフサーチはまだ日本へ導入は決まっておらず試験段階ですが、導入されることになれば、よりディープな友達と繋がられる可能性があり、期待が持てます。

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