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拡張現実がショッピングと広告を変えるかもしれない

AR(Augmented Reality:拡張現実)の技術がすごいことになっています。

▼この動画をみてください。

現実の女性を撮影すると、モニターに映った女性に合わせてバッグやネックレスを手に取ったりできるという仕組みの説明です。
拡張現実はiphoneのセカイカメラで一躍その名が知れ渡りましたよね。

最近ではゲーム機 ニンテンドー3DS に搭載されています。
要するに現実とバーチャルのコラボという技術なんですが、これによって様々な便利なことが実現します。

例えば、前述した試着や着せ替えといったものから、自分の顔と他人の顔のモーフィングやコラージュ、遠隔地の相手との同時滞在、各種シミュレーターなど、現実とバーチャルを組み合わせることによって、非破壊的、非侵略的、非消費的にアクションを起こすことができる。

ポイントはバーチャルだけだとグラフィックやCG、操作性といった製作コストが掛かるのを、現実を利用することで安く仕上げることができるということ。

例えば、技術が進んでゴーグル型のモニターが開発されれば、単なる街がRPGのような幻想的なフィールドに変換されて見えるかもしれない。
通常RPGのような舞台における建物はハリボテであって中に入れないことほとんどだった。

しかし、ARを使えば現実にデータを上乗せしてフィードバックを掛ける事で、細部の作りこみがいらなくなるわけだ。
いままで映像技術は「現実以上のものを実現する」方向に歩いてきたけれど、やはりコスト的にも現実以上のものは現実以外有り得ないわけで、新発想の「現実に上乗せする」とか「現実を盛る(拡張)」という技術転換で急速に市場に普及しつつある。

今はまだゲームの段階だけれど、そのうち風俗系と美容系には必ずARが自然に使われるようになるはずだ。ARで拡張された現実は、「人は見掛けで判断できない」から「人は見掛けで判断できる」になる可能性だってある。
ARを使えば自分のなりたい自分になれるのだから。

これに付随してARからのフィードバック技術が普及するばすだ。
例えば、ARの物体を叩くと自分の手に抵抗が返ってくるとか、熱さや寒さを感じるといったフィードバッグが登場するだろうね。
味覚については技術的に難しいだろうけれど、その他の四感覚については実現できるレベルにある。

以前紹介したプロキシボットと連携すれば、自分の代理にロボットをうろちょろさせることだってできる。
ARは動けないお年寄りやまだ小さな子供も健常者並みの身体能力を与えられる可能性がある。

さて、そうなってくると広告が黙っちゃいない。
ARで街を歩くと洋服屋の鏡に映った自分の姿に、勝手に着せ替えされて、「新作似合ってます!」なんていう広告が出るかもしれない。
飲食店の前を通れば、店舗の中がスケスケになって中の雰囲気が丸見えになって、店内の店員が、店外のあなたに「いらっしゃいませ!お席空いてます」なんてことを話し掛けるかもしれない。

テレビの中に自分を登場させて360度全視界で見渡せるかもしれない。
ARが普及すると現実でモノを買う機会が減る可能性があるので、実体経済は寒さで風邪を引く可能性がある。そのためARでは経済を活性化させるために「見るもの全てに広告」が表示される可能性がある。

ARが普及すると、当然、従来のマーケティング手法が使えなくなってしまう。例えば、今テレビはブルーレイでもなくHDDテレビが主流だよね。
テレビはその放映時間帯に合わせて、その時間帯に属する視聴者に対して番組を作るというタイムマーケティングを敷いてきた。

例えば、日曜日の昼下がりにはお父さんのためにゴルフやボウリング、釣り番組が放映されていたり、土曜日のゴールデンタイムには家族やカップルで楽しめるバラエティ番組が放映されているし、平日の午前中には家事をする主婦のためにワイドショーをチンタラ流していたりする。

しかし、テレビ番組は簡単に長時間録画でき、簡単に再生することができるようになったため、普段会社に出勤して見られないような番組を想定外の視聴者が見るなんてことも多々ある。
「いつでもどこでも誰でも何度も」がARで実現すると、例えば、駅前立地だとか、深夜の閉店だとか、田舎だとか、女子一人だけとか、その他、年齢、性別、国籍など関係なくアクションのハードルが下がっていくだろう。

現実ではいろいろと制限や抵抗があり、それがひとつのマーケティング手法に還元されていたわけだけれど、ARではあらゆるハードルが低くなるためステレオタイプ的な分析はできなくなってしまう。

男だからとか年寄りだからといった「くくり」ができなくなるわけだ。
広告もマーケティングもその手法があと何年かで劇的に変化することになる。
マスとしてのターゲットが分散化し、ステルス化してしまう。
そうなると、やはり気になるのは自分が売主側だった場合だよね。
どうやって人々に商品やサービスを告知するか? が気になる。
これもやはりAR的なやり方になると思う。

例えばARであることを活かして、サンプルを無料配布したりレンタルする。
例えば車なんてとてもじゃないけどサンプル配布できないけどARなら可能だよね。
マイホームなんてとてもじゃないけどプレゼントできないけどARなら可能になる。非常に現物に近い試供品を低コストで配布できるので、提案力は強烈だ。

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