長岡式:075【長岡式"確"字戦略】

”確”

ビジネスのリスクを減らすには、『確』の字から戦略のヒントを得よう。

・確認……たしかに認められているか?
・確実……たしかに実るか?
……たしかに約束できるか?
・確固……たしかに地盤は固まっているか?
・確率……たしかな率が見込めるか?
・確立……たしかなプランはあるか?
・確証……たしかな証拠があるか?
・確信……たしかに信用できるか?
・確定……たしかなルールがあるか?
・確度……たしかさの度合いはどうか?

「確か」という漢字が付く熟語は確率に関連する。
大抵の「確」の付く漢字の意味するところは、確率100%を意味するんだよね。
確率が100%ということは、そうならない確率が0%であることを意味する。
確率100%のことを確実という。

人間にとって確実なこと、というのは非常に大きな意味を持つ。
なぜなら、人は人と共生しているからだ。
もし、50%の確率で協力し合うとか、乱数的に協力し合うという関係だと、うまくいきにくいだろう。
人間関係はほぼ確実な相手ほど強く結ばれる。

どうしてかというと、結果に確率というものがあっても、その結果の責任の有無に確率というのは有り得ないからだ。

例えば、ある他人の秘匿されるべき個人情報があるとする。それを第三者に1%だけ漏らしたとする。
これは立派な情報漏洩という犯罪なんだけれど、その1%の情報漏洩に対する責任は1%かというとそうではない。

半殺しが50%の殺人未遂だとして、被害者が50%の生死を彷徨ったとする。
ならばその被害者への謝罪が50%かというとそうではない。
責任はどんな確率や割合であれ、100%付いてくる。あるいはそのように望まれている。
10%の妊娠でも、当事者には100%の責任が発生するのと同じである。

確かなこと、という信頼がおける。
信頼が置ける社会のことを信頼社会と呼ぶ。その逆は不信社会だ。
世の中が不信社会に陥ると、いろんなことがうまくいかなくなってしまう。
人を疑うということからは、生産的なものはなにも生まれないからだ。

例えば、お店でモノを買うたびにいちいち細かく値引き交渉をしなければならなかった面倒だよね?
たまに安く値切れるかもしれないけれど、売主側はそれ見越して、最初から価格を上乗せしているかもしれない。

お互いがお互いを信用できない社会というのは、とかく無駄な労力が大きく摩擦が強い。そして、その責任を誰も取ろうとしない。

ビジネスシーンで、人を騙して利益を上げる人に出くわすこともあるかもしれない。
でも長い目で見れば、人を騙して不信を招くよりも、確実なメリットを提案して、信頼を確立していくほうがいいだよね。

自分が確実性を確約すると、相手も確実性を確約する確率が高くなるからだ。
確実性を上げるアイデアは「確」の付く熟語にある。

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