第二十四回目 小さな画像を美しく拡大する方法

第二十四回目は小さな画像を美しく拡大する方法について

今回は便利な小さな画像を美しく拡大する「SmillaEnlarger(スミラエンラージャー)」というツールを紹介します。

デジカメ写真などの画像ファイルを拡大したいときは画像編集ソフトを使うのが一般的です。
しかし、通常のソフトで解像度が低い画像を無理やり拡大すると、まるでドット絵のような輪郭がギザギザの画像になったり、ノイズが目だったりして画質が大きく低下してしまいます。
そこで利用したいのが今回紹介する「SmillaEnlarger」というツールです。

SmillaEnlargerは画像拡大専用に作られたツールです。
画像の拡大時に輪郭などのデータを自動で解析・補完して、とてもなめらかに美しく拡大してくれます。
処理には独自のアルゴリズムを用いており、拡大後の画質は広く高画質として知られているバイキュービック法をしのぎます。

SmillaEnlargerのメインウインドウ

通常の拡大とSmillaEnlargerの拡大を比較すると画質の差は一目で分かる

読み込みに対応している画像の形式はBMP/JPEG/PNG/PPM/TIFF/GIFの6種類。
この内GIFを除く5種類での出力に対応しており、拡大しながら形式変換を行える。
切り抜き機能もあるので、必要な部分だけを拡大して保存することも可能です。
操作もとても分かりやすくなっています。

また、SmillaEnlargerはデフォルトだと写真の拡大に適した設定がなされていますが、設定を変更することでアニメ調のイラスト画像や、フォントを含むロゴ画像などを綺麗に拡大することもできます。

設定を変更するとイラストやロゴの拡大にも対応できる

SmillaEnlargerのインストール

SmillaEnlargerはSourceForge.JPのダウンロードページから入手できます。
マルチプラットフォームなのでWindows版を選択して下さい。

Windowsのロゴが書かれている「DL」をクリックし.zipファイルをダウンロード

Windows版のSmillaEnlargerにはインストーラが用意されていません。
ダウンロードしたアーカイブを適当なフォルダに解凍するだけで利用できます。
解凍して生成されたフォルダ内の「SmillaEnlarger」フォルダにある

「SmillaEnlarger.exe」を実行しよう。
なお、同一フォルダにある「SmillaEnlargerCL.exe」はコマンドライン用のツールで、他のプログラムに実装して外部から呼び出すのに使います。

「SmillaEnlarger.exe」をダブルクリックして起動する

SmillaEnlargerの使い方

SmillaEnlargerで画像を拡大するには、まずSmillaEnlargerのウインドウ左側にある「Source」タブ内に、拡大したい画像をドラッグ&ドロップします。

「Drop images here!」と書かれた犬の写真の上に画像をドラッグ&ドロップする

画像がSmillaEnlargerに読み込まれ、SourceタブとPreviewタブに表示されます。
Sourceタブの画像上で範囲選択すると画像を切り抜けます。
選択した範囲以外が暗転表示されるので分かりやすくなっています。
失敗した場合は「Undo Cropping」をクリックして元に戻せます。

Sourceタブで画像のトリミングを実行する

必要な部分を切り抜けたら、ウインドウ下部の「Enlarge」タブにある「Zoom」スライダーで拡大倍率を指定します。
ここで「New Width」を選んでピクセル数を入力すると、横幅が指定ピクセルになるように倍率を自動調整してくれます。
「New Height」を選ぶと高さに合わせて自動調整されます。

「Zoom」または「New Width」「New Height」で倍率を指定する

ウインドウ右上の「Preview」タブにある「Preview」ボタンをクリックすると、画像処理後のプレビューがタブ内に表示されます。
Sourceタブの画像上にある灰色の枠をドラッグすると、プレビューの範囲を移動できます。

拡大後のイメージをプレビューで確認できる

拡大に問題がなさそうならウインドウ右下の「Source & Saving」タブにある「Save To」にファイル名を入力して「Enlarge」タブの「Enlarge & Save」をクリックすると、拡大後の画像が元の画像と同じフォルダに保存されます。
保存先を変えたいときは「Use Source Dir」のチェックを外し、「Change Dir」をクリックしてフォルダを指定します。

通常、出力されるファイルは読み込ませたファイルと同じ形式になります、ファイル名の入力時に拡張子を書き換えると形式を変換できます。

ファイル名と保存先を指定して拡大処理を実行しよう

その他の機能

SmillaEnlargerはデフォルトでも写真を美しく拡大できるが、画像の性質によってはノイズが気になったり、ぼやけて見えたりする場合があります。
思うように拡大できない場合は設定を調整してみましょう。
「Parameter」タブを開くと、プルダウンメニューからプリセットの設定を選択できます。

全体にぼんやりしている場合はプリセットから「sharp」、イラストやロゴなどの画像を拡大するときは「painted」を選びます。
また「New」をクリックすると新しい設定を作成でき、スライダーでシャープさやノイズ軽減などをより細かく指定可能です。
作成した設定は次回からプルダウンで選べるようになります。
不要になったら「Allow Changes」にチェックを入れてから「Del」をクリックすると削除できます。

Parameterタブではプリセットから設定を選べるほか、画質の微調整も行える

左がデフォルトの写真用設定、右が画像用に調整した設定で拡大した画像だ

複数のファイルを拡大したいときは画像をまとめて選択するか、画像を含むフォルダを「Source」タブ内にドラッグ&ドロップするとバッチ処理が行われ、一度にすべての画像を拡大できます。
この際ドラッグ&ドロップと同時に処理がスタートするので、あらかじめ倍率などの設定を済ませておきます。

複数のファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするとバッチ処理を実行できる。
「Jobs」タブで進行状況を確認可能だ

メニューバーの「File」の「Mini Mode」を選択すると画像が非表示になりウインドウサイズが小さくなります。
プレビューが必要ないとき、特にバッチ処理をするときには便利です。

プレビューを非表示にすることも可能だ

【引用元 goo イメージサムネイル】

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