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Webマーケティング講座 第ニ回 下りのエスカレータには乗るな! Googleトレンドを使って予測する

前回は、検索結果の順位を調べるソフトを使って自サイトのキーワードにおける検索順位を調べる方法について説明しました。ポイントはネットビジネスはリアルビジネスと違って、需要があるかないかは検索キーワード次第であることです。

これはどういうことかというと、普通は売りたい商品があり、商品ベースでマーケティングやセールス戦略を立てていくことになると思うのですが、ネットでは検索されないキーワードでの販売は困難を極めます。
理由としては、検索ユーザーがネットで情報を探すための手段がほぼ検索エンジンであり、検索キーワード経由だからです。
そのため、検索ユーザーの思いつかないキーワードに関連した商品やサービスでないと、検索エンジンから探しだしてもらいにくいという欠点があるのです。

逆説的に言えば、検索ユーザーが検索してくれそうなキーワードに関連したビジネスであればよい、ということになります。そこから転じてネットビジネスでは、まず商品ありきの商品ベース思考より、検索トレンドに沿った商品開発をした方が売りやすい、ということが言えます。

とはいえ、これはあくまでも、ネットビジネスにおけるひとつの側面であって、検索されないからといって、リアルに需要がないわけではないことに注意して下さい。概念的で抽象的なものほど検索キーワードとして記号化しにくいため、ネットとリアルで売り方と売れ方に違いがある、ということなのです。
意味が分かるでしょうか?

例えば分かりやすい例として、日本人の検索ユーザーは日本語を使っています。日本語入力ソフトを使い入力できる言語の範囲は英語と日本語と数字に限られます。

ということは、もし仮にあなたの商品にアラビア語が使われていたら、検索ユーザーがどうやってもキーワード入力ができず探しだすことができないのです。
ボキャブラリ(語彙)に依存するのです。

アラビア語は極端な例ですが、たとえ日本語であっても検索ユーザーが思いつかないキーワードを含んだ商品やサービスはやはり検索されません。検索されないということは、存在しても無いのと一緒なのです。

ネットビジネスでつまづく大きな理由のひとつとして、商品ベースからスタートしてしまうことです。
その商品が既に認知度があればライバルが既にたくさんいることを意味し、認知度が低ければ初期には認知度を上げるためのコストが増大し利益を逼迫することになります。苦い経験がある人も多いのではないでしょうか?

ビジネスは需要と供給というバランスで成り立っているので、人々が必要とする新しい解決策を提案することがセオリーです。ところが、「新しいなにか」というのは新しいが故に人々のボキャブラリ(意識)外にあることが多いのです。ライバルも少ない替りに、人々の心にも思い浮かばないのです。

人々の心に訴えかけ、ある何かと結びつかせるためには告知、啓蒙、教育といった操作が必要となります。大手企業が大金を投じて商品とイメージと解決策を紐付けするのに躍起なのは知ってのとおりです。
これを最初からやってしまうと、立ち上げたばかりのビジネスの赤ちゃんは餓死してしまいます。

「こんなに良い商品なのに認知度がないのは残念だ、認知度さえあればなぁ」とみんなが思うわけですが、残念ながらそれは有り得ないのです。なぜなら認知度(ブランド)を上げることは、開発よりもお金が掛かることだからです。

「商品ベース思考」の罠についてはお分かり頂けたと思います。「商品ベース思考」が許されるのは大手だけなのです。「商品ベース思考」の罠に陥ってはいけません。
そこで「トレンドベース」という考え方です。

「トレンドベース思考」はトレンドに沿った商品開発をすることです。
まだ明確に言語化はされていないけれど、次はこれが来るという波を捉えて、それに付随する商品やサービスを展開します。

例えば、よくある例としては端末の次期モデルがあります。iPhone6が出るとします。iPhone6は必ず出ます。
iPhone6は開発できないにしても、iPhone6が登場すればその規格に関係した周辺機器やアクセサリが売れるようになります。発売当初は品薄だからです。前もって本体サイズや新規格の情報を入手できれば、ライバルよりも前もって準備しておくことができます。

仮にこの情報を知らなければ、古いモデルのアクセサリを作り続けることになり、新モデルが出た時点で一気に値下がりします。トレンドを予測できていれば上りのエスカレータ下りのエスカレータを見極めることができるのです。iPhone6は上りのエスカレータで、iPhone5は下りのエスカレータということになります。

下りのエスカレータは自動的に下降します。自分がどうしようと自動的に下っていくのです。そのため生半可な努力では改善することが望めません。上りのエスカレータであれば自分が何をしなくても自動的に上昇するので最小限の努力で最大利益を得られる可能性があります。
下りのエスカレータに乗らないようするためには、下りのエスカレータから降りて上りのエスカレータに乗り換えることです。

さて、理論は分かったと思うのですが、トレンドという正体不明なものを掴むにはどうすればいいのでしょうか?
未来予測的な難しいことなのですが、個人が知り得ることができるのでしょうか?
結論としては完全ではないにしろできます。

それは何かというと「Googleトレンド」です。
(以前はGoogle Insights for Searchという便利なツールがあったのですが、日本ではGoogleトレンドに統合されて使えなくなってしまいました)

▼Googleトレンド

Google での最新の急上昇ワードを視覚化されたデータで確認し、周囲で人気の話題をチェックしましょう。

[browser-shot width=”600″ url=”http://www.google.co.jp/trends/”]

Googleトレンドは何かというと、Googleが持つ独自データベースを使い、そのキーワードの時系列的な遷移を知ることができるというサービスです。
通常の検索エンジンサービスが現時点に特化した縦型のサービスだとしたら、Googleトレンドは時系列的にキーワードの人気度が調べられる横型のサービスとなります。

例えば、「ホームページ制作」というキーワードがあったとします。
このキーワードのトレンドは年々下がり続けています。トレンドとしては下りのエスカレータということが分かります。

Google トレンド ホームページ制作
Google トレンド ホームページ制作

しかし、勘違いしてはならないのは、「ホームページ制作」というのはウェブサイトのことですから、「ホームページ制作」が下火であるならば、インターネット上のウェブサイトも減少していなければおかしいことになりますが、そんなことはありません。 ウェブサイトは日々増え続けています。

つまり、母数は増えているのに分子が減っているということは、ウェブサイトを作る手段が「ホームページ制作」から別のものに変わりつつあることを暗示しています。 どんな手段に置き換わったのかまでは明確には分からないのですが、ヒントがあります。グラフにアルファベットが示されている場合、その中にヒントがあることがあります。

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