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エロとステルスマーケティングの関係性 後編

前回は、アダルトサイトでもステルスマーケティングは頻繁に活用されおり、詐欺の手口として「ビッグ・コン」という時間を掛けて大規模な舞台装置を作りカモを誘いこむ手口が横行している、という話をしました。

ビッグ・コンという詐欺の手口は、映画のセットのように非常に大規模な仕掛けを伴う詐欺です。会社とか街単位でグルになるので、カモがまさか騙されているとは思わないのです。一生、バレないことも稀なので騙されている意識が低く、被害として表に出にくいのです。

ビッグ・コンのメンバーには詐欺を取り締まる側の警察といった体制側まで含まれていることも珍しくありません。

ビッグ・コンの手口を幾つか紹介します。

あるサイトがあるとします。ここであるユーザーが会員登録をしたとします。

実はこれはオトリのサイトです。

オトリのサイトはランキングサイトであったり、無料動画サイトかもしれないし、フリーメールアドレス発行サイトかもしれません。

窓口となるサイトの形態は様々だし、複数あります。

オトリのサイトの特徴は、そのサイト自体で収益を上げるのが目的ではなく、あくまでもユーザーから個人情報を入手することが第一目的となっていることが多いです。大抵はユーザーにとっては恩恵しかないので、登録をすることになります。

会員登録をするとユーザーの行動を監視することができます。

ユーザーがあるサイトに移動したり、行動をすると履歴が残ります。

なぜかというと、あるサイトは組織的なグループとなっているからです。

ユーザーにとっては全く別のサイトであり、別のサービスのように見えても、裏では繋がっていることがあります。

このような状況下ではユーザーの情報が筒抜けとなります。

後日、ユーザーの必要性に応じて商品の広告が切り替わったり、ダイレクトメールが発送されるなどマーケティングに利用されます。

代表的なものにGoogleやYahoo!といった名の知れたサイトがありますが、悪質な出会い系サイトやアダルトサイトもあります。

無料でクリーンなイメージが強いため、裏の仕組みについては誰も気にも留めないのが特徴です。

ビッグ・コンの手口が秀逸なのは、それがあまりに巨大過ぎるため、カモ自体がそのソーシャルネットワークを自ら守ろうとすることです。

次に最近話題になっている悪質な手口です。

マネーロンダリングならぬ、インフォロンダリングと呼ばれる手法です。

ネットでは検索にヒットする=検索エンジンにヒットする=集客に繋がるという図式が存在します。

ネットで稼ぐには、まずは検索エンジンにヒットさせ、集客を成功させることが必要となります。では、検索エンジンはどのような情報を好むのか?

検索エンジンが好むものは、ユーザーによって検索されるキーワードです。

では、検索ユーザーが好むキーワードとはなにか?

それは知らないことです。

知らないことというのは、つまりは最新ニュースです。

新しい流行語、新しい略語、新しいサービスなど、検索ユーザーの好むものは、既知ではなく未知の情報です。あるいは、知りたい情報が程よくまとめられ、出典がはっきりしている生の情報です。

これらのコンテンツというのは、大抵は著作があるか、創作コストというものが掛かります。例えば、人気ドラマをネットにアップロードすればアクセス数が稼げるかもしれませんが、著作権があるためすぐに訴えられることになります。

簡単な方法ですが、法的にしてはいけないことになっています。

オリジナルコンテンツを作ろうとすれば制作コストが掛かります。

有料にでもしない限りは、元が取られないでしょう。

ネットで収入を得る手段の多くがアフィリエイトという手法で、報酬率が低いためコンテンツの制作コストが高いので元が取られないのです。

とすると、コンテンツの制作コストを低くするか、報酬率が高い商品を扱うか、SEOなどを駆使して検索エンジンのランキングを操作するといったことが考えられます。

ところが、実際にはコントロールできるのは一部分で、検索エンジンのランキング操作や、報酬率の高いアフィリエイトプログラムの選択は難しいことが分かります。

となると、あとはいかに低コストでコンテンツを用意するかに掛かってきます。

ほぼゼロ円で著作がなく自由に改変できるフリーコンテンツがあれば、検索エンジンからユーザーを引っ張って来られると考えられます。

コピー&ペーストするだけで済むようなコストで、ウェブページを量産できれば良いということです。

では、フリーコンテンツといった都合の良いものが存在するのでしょうか?

あるにはあります。著作権が切れた文学作品や楽曲などです。

しかし、検索ユーザーの需要があるかというとそうではありません。

鮮度が低いため需要が低いのです。

もっと鮮度の高いコンテンツでなければ検索ユーザーは振り向かないのです。

今人気で話題性のあるコンテンツでなければならないのです。

しかし、そういったコンテンツを勝手にネットで公開すれば違法です。

では、どうすればよいのか?

そこで考えられたのが、インフォロンダリングです。

やり方は治外法権と思われる海外の動画サイトなどに、人気コンテンツを無断でアップロードします。この際、普通の方法で検索されないようにタイトルやタグ付などを工夫します。

海外の動画サイトにアップロードされると、本国のユーザーからは誰がアップロードしたのかが分かりにくくなります。動画サイトのコンテンツは共有という形で、自分のサイトで公開することができます。

そのコンテンツを検索するキーワードは自分だけが知っているので同業者が真似しにくいのです。

つまり、本体は海外サイト(違法か合法かについてはグレーゾーンの法律下)にあり、日本のサイトはそれを共有という形で引用し、紹介しているだけなので、違法ではない(グレーゾーン)、という仕組みです。

自分でアップロードして、自分で共有しているわけです。

いわば自作自演なのですが、外部からはそれは分からないのです。

もし、関係者から連絡が入っても、真っ先に自分に連絡が来るので、その時には削除をして、また別のアカウントを作って同じことを繰り返します。

この方法であれば、いくらでも人気コンテンツをインフォロンダリングできます。良質なコンテンツでアクセス数を増やすことができ、成果報酬が低いプログラムでも収益を上げることができます。

無修正のアダルト動画もこの方法が使われています。

動画サイトにとっても、自ら訴訟の危険を冒してコンテンツを増やす方法がなく、自動で良質のコンテンツを集めることができます。

このことが問題となり、Megauploadは閉鎖に追い込まれました。

今後もTPPに絡んで摘発されるサイトが出てくることでしょう。

他には今話題になっている某巨大匿名掲示板の書き込みを拾って、分かりやすくまとめてコピーするまとめサイト系というものもあります。

こちらはテキストが主体です。匿名掲示板なので、書き込みをした人が著作を訴えることはほぼない、というものです。

時には、まとめサイトの管理人が、匿名という立場で書き込みをして、思想を誘導し流れを面白くする、ということも行われているようです。

この方法であれば、通常であれば炎上するような過激な発言も無責任に書くことができます。結果、アクセス数が増えることになります。

ビッグ・コンにはもっと大きなものがあります。

ニュース番組や新聞、格付け会社などです。

株価というのはイメージによって左右されます。例えば、不正な粉飾決算が行われた、役員や幹部が反社会的な行動をした、というようなニュースがあれば、その瞬間から株価は下がります。

逆にプレスリリースで革新的な技術を開発、注目されている、と報道されれば、株価は急上昇します。株というのは上がってもいいし、下がってもいいのです。

基本的に株というのは、低い時に買って高い時に売るか、高い時に売って(別の株を)低い時に買う、という方法で儲けます。

要するにその価値の変動幅によって儲けが決まるので、予めそれが起きるかどうかさえ知っていればいいのです。

ではそれが起きるキッカケというのはなにか? というと、マスメディアが流すニュースなのです。つまり、株価の変動はマスコミ次第なのです。

ではもし、マスメディアと株式会社と投資家が繋がっていたらどうなるでしょうか?

例えば、初期に批判をして、後に批判から転じて賞賛する、という報道がなされることがあります。当然、株価は下がった後に、上昇に転じます。

これを前もって知っていれば大儲けすることができます。

古くからマスメディアが巨大な力を持つ背景には、噂を流して社会的ランキング調整をしている、という側面が強いのです。

東日本大震災では番組スポンサーに東京電力が名を連ねていたこともあり、控え目な報道がされていました。

今のニュース番組というのは、真実を伝えるのが主な役目ではなく、情報を流して、株価操作をするための組織になっているのです。

例えば、天気予報で「暖かくなってきて衣替えをする人が目立つようになった」という情報は、春物衣料品セールスに対するステルスマーケティングと捉えることができます。結果、衣料品大手の株価は上昇に転じます。

今問題になっているユーロ圏の国債の各付けは、格付け会社(世界的にランキングを決める会社)によってランクが決められています。

投資家は格付けされた情報に沿って売買します。

国債の価値は格付け会社に左右されます。これはある意味、世界経済の行く末は格付会社次第ということです。

世界経済の行く末を一企業が決めるというのは随分乱暴な話ですよね。

当然のことながら、世界中から反発が起きており問題となっています。

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