HTML5が切り拓く未来はなにか?

AdobeがついにFLASH動画をHTMLに変換するツールを出したというニュースが流れました。

▼AdobeからFLASHコンテンツをHTML5に変換するツール

Adobe が Flash アニメの一部をHTML5 に変換する実験的ツール Wallaby のテクノロジープレビュー版をリリースしました。Flash は一般に連想される動画表示だ

これはiphoneやipad系のiOSでFLASHがサポートされていないためです。
iphoneやipadではPCではふんだんに使われているFLASHコンテンツが表示できないのです。

つまり、今はやりのブラウザ系ゲームやモバゲーのようなコンテンツが今後普及するだろうApple系の端末で使えないという事態になります。
ブラウザゲーム、携帯ゲームの市場は爆発的に拡大しているから、Appleを牽制するには、自殺行為とも思えるFLASH→HTML5ツールを出すしかないわけです。

さて、HTML5なのですが、HTML4に比べて数百倍凄いことができます。
FLASHなしで動画再生ができるというのは有名ですが、JavaScriptも大幅に拡張されています。

で、今後普及するとどうなるのかというと、ブラウザだけでFLASHのようなコンテンツが作られる、というわけです。
これは何を意味しているかというと、ウェブのコンテンツのありかたが大きく変わる、ということを意味しています。

従来はスクロールで上から下へコンテンツを閲覧していましたが、そういった制限はなくなり、まるでゲームのインターフェースのように自由になります。
一番大きな変化はレイアウトでしょうね。

レイアウトは基本的には紙ベースで、スペースを埋めるようにコンテンツが配置されていますよね。
こういった制限がなくなると、文字にマウスカーソルを載せるだけで、その場でそれに関連する情報をミニ画面で表示したりできるようになります。
余白といった概念にしばられなくなるので、好きな位置に広告を表示させるなんてこともできます。

多機能性を利用して、ウェブ版アプリケーションも制作できます。
ウェブ版のワードやエクセルなんていうのもHTML5で実現できます。
ゲームも作り込めるのでリッチコンテンツが増えて行くでしょうね。
感覚的にはスーパーファミコンからPS3に変わったと思えばいいと思います。

▼こういったユーザー補助機能も魅力ですね

 連載第5回目では、HTML5で新たに導入されたフォームコントロールを取り上げます。今回は、指定できる値が大幅に増えたinput要素のtype属性や、マークアップでのバリデーション

しかし、気になるのはコンテンツが複雑化してデータが入り組むと、それらを解析する検索エンジンはどう判定するんでしょうかね?
検索エンジンはFLASHコンテンツはあまり得意ではない、というのは有名です。

リッチコンテンツが増えると解析不能なサイトが多数出てくると思います。
検索エンジンの検索結果にも影響するでしょうね。

HTML5は多分ですが、AdobeのFLASHの次期バージョンあたりから、.swfに変換とアクションスクリプトを含んだHTML5への変換ができるんじゃないかと思います。
今はろくな編集ツールがないので覚えても無駄かもしれません。

複雑化するとほぼプログラミングに近いので、オーサリングツールで編集しないと手打ちなんてバカバカしくてやってられないでしょうね。
HTML5が普及してくるとウェブの広告手法も大きく変わります。
いまアドセンス系の広告は掲載されているコンテンツや検索されたキーワードを元に広告が自動選択されていると思います。

これがHTML5になると裏でデータを連携できるようになるので、巧妙化します。
新聞なんかで記事広告ってありますよね?
新聞の記事かなーと思って読むと、実は記事風の広告だったというアレです。
新聞が述べていることだから信用できるだろう、というフェイク広告です。
これをブログのアフィリエイターが使う可能性はあります。
ブログ記事の本文が自動で書き変わって商品の広告に変化するわけです。

ユーザー属性によって記事がうまく変わるようになっていて、その文章もネットに散らばるコンテンツから自動的に作成されるようになります。
いわばコンテンツの乗っ取りですね。
こういった広告が主流になります。いままでの分かりやすい広告から、ステルス型のわかりにくい広告へと巧妙化していきます。

同時に多機能性を利用したスクリプト攻撃やウイルスの問題が出るはずです。
iphoneなんかがHTML5を問題なく表示できるようになると、対策の薄いiphoneでもウイルス感染する可能性があったりします。
便利さと危険は紙一重ですね。

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