この記事はブロックされています。続きを読みたい方はログインをして下さい。会員ではない方は新規会員登録をして下さい。


行動経済学入門 その73 健康リスクと割引率

  • 朝バナナダイエット

大きい割引率を持っている人は現在を特に重視して、目の前の誘惑に負けやすいタイプであると言われている。
割引率が大きいというのは、「今くれ型」であり「後くれ型」ではないということを意味する。
長期的な展望よりは短期的な決済を重視するタイプである。
いわゆる宵越しの金は持たないタイプであり刹那的でもあるわけだから、欲望には素直で逆らえないだろうことが予想される。

さぞかしダイエットやアルコール、喫煙、ギャンブルといった誘惑に弱く、健康リスクも高いのではないかと想像できる。しかし、必ずしもそうとは限らない。

例えば、ダイエットを例にすると、ダイエットというのは長期的に付き合わないと効果が現れない典型的なものであるが、斬新なダイエット法は次から次へと出てくる。

バナナダイエットやリンゴダイエット、サバ缶ダイエットなど「これを食べるだけでみるみる痩せる」といった謳い文句で一過性のブームとして流行ることがある。ダイエットは辛くてしんどくて効果が出るまで時間がかかるけれど、効果がありそうなダイエット法を試すことは今日、明日にもできる。

割引率が高い人は、ダイエットは嫌だけれど、楽して痩せるようなダイエット法にはすぐに飛びつく。
続かないとしても次から次へとダイエット法は編み出されていくので、それに乗り換えていけばいいので困ることはない。
必ずしも大きい割引率を持っているからといって、暴飲暴食で破滅型というわけではないのだ。

面白いことに世の中は大きい割引率を持っている人達を歓迎している。軽薄短小的な彼らを求め、ブームの中心に据えている。ビジネスも長期的な視野で見なければならないものは人気がない。イマ・スグ・カンタン・ダレデモ・デキルということが重要視されている。

関連記事

  • 朝バナナダイエット
  • 希望と絶望と実現可能性の関係
  • 時間解釈理論