3Dプリンタ×量子コンピュータ×人口知能が織りなす未来

このところ3Dプリンタのニュースがやたら多いですね。
ブームになりつつある3Dプリンタがどんどん低価格化していくことにも注目ですね。

▼なぜ3Dプリンターはどんどん安くなっていくのか?ついに2万円以下のものも登場

1984年に3Dプリンターが発明されてから約29年、3Dプリンター市場では約4万5000円で購入可能である安価な製品がどんどん登場しています。一時は高価であり一般人が手を出しにくか

素材もプラスチックだけではなく、ゴムや金属、臓器になりうる細胞まで多岐にわたるようになっています。
アメリカのオバマ大統領が、「3Dプリンタが長年低迷しているアメリカの製造業を救うだろう」と演説していることも追い風になっています。

▼「3Dプリンター」日本でも普及加速 米国勢を追撃、政府支援で巻き返し図る (2013年6月22日)

 ものづくりの未来を変えるとされる「3次元(3D)プリンター」の普及が日本でも本格化してきた。3Dデータを基に立体物を造形する3Dプリンターには、国内メーカーが最先端の製品や技術の

さて3Dプリンタですが、今後どのようになっていくのでしょうか?
まず考えられるのが、メーカーから個人へという流れが期待できます。

▼Amazon、3Dプリンターと消耗品のショップを開設―新テクノロジーのメインストリーム化を後押し(2013年6月14日)
Amazon、3Dプリンターと消耗品のショップを開設―新テクノロジーのメインストリーム化を後押し

▼ネットで製品を製造・販売できる! 3Dプリンタを用いたマーケットサイト始動(2013年6月20日)

カブクは、日本初の3Dものづくりマーケットサイト「rinkak(リンカク)」を開設し、クローズドβ版の事前登録を開始した。

今まで特殊な設備があるメーカーが製造していたモノを、個人が製作できるようになります。
プラスチック部品だけではなく、薬品も独自に開発できるようになるはずです。

大きなものでいえば、住宅も巨大な3Dプリンタによって建造ではなく、印刷するように積層造形法により製作できるようになります。まだ価格は高めですが、実際、既に住宅を3Dプリンタで製作するベンチャー企業も生まれています。
そうなると、今まで高嶺の花だった住宅は非常に安く手に入るようになるはずです。と、同時にこれまでの不動産価値は値崩れするはずです。
低価格住宅といえば、北都ハウスが2000年に開発した建物本体価格880万円のパパまるがびっくり価格ですが、おそらく3Dプリンタで製作すると1/10になる可能性だってあります。

3Dプリンタは素材を複雑な幾何学造形することが可能なので、リサイクル廃材などを使って、強度は従来以上の次世代建材を創りだすことも可能です。大工も不要なので、数年後にはコストは非常に安くなることが予想されています。製作速度が向上すれば構造が変化する可変式住宅なんてのも有り得ます。

3Dプリンタのどこが凄いかというと、3Dプリンタが3Dプリンタを自己製造できる可能性がある、ということです。
3Dプリンタ×人工知能のコラボレーションで、自分で自分を製造しながら高機能化できることにあります。

人工知能については、Google開発中の他、2013年6月28日にはカナダのD-Wave社が「量子コンピュータ」の開発に成功した、というニュースが報じられています。

▼D-Wave社の量子コンピュータは「本物」~米研究者グループが「量子効果を確認」とネイチャーに発表

▼Googleエンジニアが「脳機能をコンピュータにアップロードして不死が実現する」と主張 / 今後30年で実現か(2013年6月25日)
Googleエンジニアが「脳機能をコンピュータにアップロードして不死が実現する」と主張 / 今後30年で実現か

▼グーグルの100万ドルの人工知能を、2万ドルで:研究論文(2013年6月22日)

アンドリュー・ングは昨年、グーグルで大量のコンピュータをつかった人工知能を構築していた。このたび同氏が発表した論文によれば、安価で強力なGPUを利用することで、グーグルと同様のシス

量子コンピュータはコンピュータが人間の知能を超える特異点「シンギュラリティ」の鍵となる第五世代コンピュータですが、この開発に成功したとなれば予定の30年より早くシンギュラリティが起こる可能性があります。

3Dプリンタはモノだけではなく、生体パーツや食品の分野にも進出しています。
将来的に食べ物を育てるのではなく、造るというコンセプトです。
例えば野菜は種から育てていますが、3Dプリンタで野菜の構造自体をプリントできるようになれば、栄養素から歯ごたえまで再現することができ、さらに新しい食材の開発も可能になります。
食肉についても同様で、家畜を育てるのではなく、細胞を培養しプリントすることで最初から「肉」として製造できる可能性があります。

当然、肉が製造できるのであれば、医療分野ではiPS細胞の技術と結びつき、欠損した身体パーツを製造できる可能性があります。いわゆる不老不死も夢ではなくなります。

▼3Dプリンターで食べ物を印刷へ、既存の食事を置き換える可能性もあり(2013年05月23日)

NASAから12万5000ドル(約1300万円)の資金援助を得て、食べ物を作り出す3Dプリンターの開発が進められています。これはエンジニアのAnjan Contractorさんによ

▼レーザーカットで直接ロゴ印刷、フルーツや野菜からパッケージが消える(2013年6月25日)

ロゴ入りトマトになるわけですか。EUでは、野菜やフルーツの栽培や収穫方法にかなり気を配っています。が、先週末を皮切りに、食べ物へ直接レーザーでラベル印刷する技術が許可されました。3

▼肝臓の3Dプリントが成功、人体への移植を目指す(2013年4月25日)

臓器提供待ちに終止符を。現在、移植のための臓器が必要な人たちの長い待ち行列ができています。でも人工の臓器を移植できれば、待ち続ける必要はなくなります。そんな夢が実現に一歩近づきまし

▼最新医療の現場、3Dプリントした人工パーツを体内に埋め込むことで呼吸ができるようになった少年(2013年5月29日)

進化する医療技術。カイバ・ジオンフリッド(Kaiba Gionfriddo)くんが生まれた時、両親はまさかこんなに苦しそうなカイバくんを目にすることになるとは思っていなかったでしょ

▼3Dプリンタの実際のユーザー、アライン・テクノロジーは歯科矯正のイノベーター(2013年6月12日)

1997年の会社設立当初から、積極的に3Dプリンタ技術を利用し、ビジネスを構築した会社があります。それは「マウスピース型矯正装置」のパイオニア企業であるアライン・テクノロジー(ティ

3Dプリンタはなにも具体的なモノを作り出すだけではなく、素材を必要としない二次元的なモデリング分野はもっと成長することになります。
例えば、人工知能と組み合わせることでヴァーチャル俳優をリアルタイムで作り出すことが可能になります。
現在アニメがCGと組合せてそれに近いことを実現していますが、より高精細で人間臭いアバターの登場も有り得ます。

▼【初音ミク】「ミクの日大感謝祭」ダイジェスト映像

3Dプリンタの弱点はその長い製作時間なのですが、実際に製作することなくデータ上で再現できる仮想モデルについては、オンタイムが実現できるはずです。そうなると著作権的な問題が出てきますね。
ギャラがバカ高いハリウッド俳優は軒並み3DCGアバターに変わるかもしれません。

▼スピルバーグ、ハリウッドの映画ビジネス崩壊を予言(2013年6月14日)

スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが、現在のハリウッドの映画ビジネスの崩壊を予言したとハリウッド・レポーター紙が報じた。南カリフォルニア大学映画学部の新校舎の設立を記念

他には、例えば3Dプロジェクションマッピングと組合せて、顔の表面上にプロジェクションして化粧の代わりにする、なんてことも可能になります。義手ならぬ義顔という新しいファッションです。

▼拾った吸い殻から落とし主の顔を再現–DNAと3Dプリンタを使ったプロジェクト(2013年5月9日)

ガムやたばこの吸い殻を道に落としたら、あるアーティストが拾って、取り出したDNAと3Dプリンタを利用して落とし主の顔を再現してしまうかもしれない。

▼脳波スキャン→3Dプリントという神タッグで人間の思考を可視化?(2013年5月29日)
http://www.gizmodo.jp/sp/2013/05/3d_75_2.html

▼ハウステンボス 3Dプロジェクションマッピング動画

何が言いたいかというと、量子コンピュータが開発された今、我々が考えているよりも早くシンギュラリティが訪れ、新たな局面を迎えるだろう、ということです。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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