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感動ポルノとPCデポ炎上に見る優良誤認サービスというやばいビジネスモデル

唐突だが、今年はなんだか弱者というキーワードが注目されている気がする。
今年7月に起きた神奈川県の「津久井やまゆり園」で19人が殺害された相模原障害者施設殺傷事件。
PCデポの炎上、そして24時間テレビの感動ポルノ炎上など、一見関係が無さそうだが「弱者」というキーワードで繋がっている。

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人権が程よく守られた福祉国家では、「弱者こそが最強であり最凶である」という言葉がある。
そういった意味でいうと、生まれたばかりの子供、女性、お年寄り、障害者はそれ以外の人達よりは、法に保護されるという意味に於いては強者なんだよね。

日本では未だに自助力、自己責任という意識が異常に強く、困窮していても行政に頼らずに自ら命を絶つ人、底辺にいてもそれに疑問すら覚えない人が多く雇用主にとっては万々歳なんだけれど、ルールを駆使すると不平等であればあるほど生活は手厚く保護される。

実際、最低時給と生活保護費が逆転しているねじれ現象からも分かるように、なにもできず、なにも持たない人ほど、与えられることになる。なぜなのか?
平たく言えば、急速に高齢者が増えていることと、人口比率的に老人の投票率が高くなっていることである。

超高齢化社会では、「なにもできず、なにも持たない人」がどんどん増え続け、それを支えるのは若者たちである、ということなんだよね。つまり、なにもしない、なにも持たないことが最適解だと考えるフリーライダー層が増えることになる。
人は誰しも年を取り、今までできたことができなくなり、やがては寝たきりになるのだけれど、そういった人達と、子供と障害者は「なにもできず、なにも持たない」という意味では同義であり、社会的に生産性を持たないからといって排除していったら社会は破綻する。

生産に投資をしないのだから、将来において生産力が増えるわけがない、というのは火を見るよりも明らかだよね。
そんなわけで、社会的平等という概念を持ちだすと、高齢者が考える社会的平等と若者達が考える社会的平等のねじれが、選挙結果としても現れ、収束することはない。
平等という概念を持ち出す時、弱者の権利も必然的に100%保証されなければならない。この矛盾したねじれが事件として現れている。

で、それが相模原障害者施設殺傷事件、PCデポ炎上、24時間テレビの感動ポルノなんだよね。
弱いことは素晴らしいんだ、と言いつつも、多くの企業は弱者に依存したビジネスを展開している。
高齢者が多く、生産性が低い低成長時代において、企業は新たなターゲット層をみつけちゃったわけだ。
それが「弱者」なんだよね。

メディアは「感動ポルノ」で集客し、企業は「優良誤認サービス」で詐欺行為を行う。
「優良誤認サービス」というのは、「すっごくいいな!」と思わせておいて、実際にはユーザーが受けられるサービスが少なかったり、トータルでみたら損をしていたりするサービスのことだ。

ソフトバンク商法と言えば分かりやすいかもしれない。
複雑な料金プランと計算方法、購入すると勝手についてきて無料期間を過ぎると有料になるサービスなど、姑息な手段で細かく顧客から徴収していく。
それでいて、ソフトバンクがバッシングされないのは、広告をたくさん出しているからなんだよね。大広告主には誰も文句を言えない。ソフトバンクはヤフーニュースを持っているし、マスコミはソフトバンクを敵に回すことは好ましくないと怯えている。

一方で、「優良誤認サービス」に対しての不満は高まっており、大手企業を叩けない代わりに、余波は広がり続けている。
例えば、消費者金融刈りやヤクザ狩りだ。

2016年8月15日のニュースに「債権者数は3万人超、神奈川の老舗消費者金融業者だった栄光が破産開始」とある。
消費者金融といえば典型的な弱者依存のビジネスだよね。それが破産したということは、弱者を狩る側より強いハンターが登場しているということ。
最近やたらとよく見る法律事務所のCMは、過払い金が戻りますとしか言わない。裁判なんかより全然儲かるからだろう。

因みに「優良誤認サービス」に関しては、今に始まったことではなくて、海外では超頭の良いエリートたちが複雑な計算式を駆使して考えた金融デリバティブ商品というものがあって、おそらくこれが一般に降りてきたんだよね。

そして、山口組の分裂騒動である。色々と言われているけれど、要するに弱者というメインターゲットを巡って、今までバッティングすることがなかったかたぎの組織とぶつかってんだよね。

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