シンギュラリティと大失業時代 その6 ポスト・ヒューマンの誕生は何をもたらすか?

話はシンギュラリティ前後の世界の話に戻ります。
コンピュータの性能が上がっていくと、シンギュラリティという特異点を越えます。
特異点というのは、意味としてはこれまでの法則や常識を超越する瞬間というような意味です。

シンギュラリティが起きるということは人工知能を持つということなので、コンピュータが自律的に思考し生産するようになります。
従来のコンピュータはオペレータが操作して、与えられた命令を実行し結果を返すというものです。
これがシンギュラリティが起きると、コンピュータがオペレータ部分を兼任するようになるというわけです。

コンピュータが人間をシミュレートできると、想像性に大革新が起きます。
例えば、人間の細胞のひとつひとつをシミュレーションで再現できたとします。
仮想空間の中に人間を再現できれば、新薬の開発もスピーディになります。

片っ端から分子の組合せをシミュレーションし新薬を開発し、仮想空間の人間に与えて50年後どうなるかという実験が数秒で可能になります。
実際にやれば非常に手間と根気が必要な作業や非人道的な実験が低コストでできてしまいます。倫理面もクリアできます。
元素全ての組合せを解析し、新素材を開発なんてことも夢ではないかもしれません。火星にアンドロイドを送り込み、テラ・フォーミングさせることもできるでしょう。

もっとも注目すべき点は人間性です。
現在の人間の価値というのは、「人間性=人間でなければ再現できないこと」にあります。
これが人間でない人間、(次世代人類)の登場によって曖昧になると、人権というものも曖昧になる可能性があります。

つまり、機械よりも生産性の低い人間は機械以下の扱いを受ける可能性があるということです。
機械以下の扱いといっても、アンドロイドが棍棒を持って襲ってくるということではなく、前兆として職を失う可能性がある、ということです。

人間にしかできないと言われてる発想や想像でさえ、コンピュータができるようになると、人間性というのは不確実性というノイズでしかありません。
そのような世界が2045年には到来が予想されています。

2045年は少子高齢化で先進国では老人ばかりが目立つようになっています。
そんな世界で、生産性という点でみれば消費するばかりの老人よりも、生産性のあるロボットはペットよりも人に近い存在になっているでしょう。

続く。

【引用元 goo イメージサムネイル】

【goo Imgae】

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