シンギュラリティと大失業時代 その5 ジョン・フォン・ノイマンと第5世代コンピュータの到来

半導体がナノテクによって今より小型化し、性能が格段にアップするとシンギュラリティ(コンピュータが人間の脳を超える特異点)が起きるのではないか、という話をしました。

なぜシンギュラリティが起きるのかというと、人間の脳細胞はグラフェンシートよりも遥かに大きいからです。
グラフェンシートの薄さが炭素原子1個分だとすると、人間の脳細胞からしてみれば相当小さいことになります。
同じ体積であれば、その密度の差は歴然です。
よって、理論的には半導体の小型化に目処がつけばシンギュラリティが起きる、というわけです。

では、シンギュラリティ前後の世界はどのようなものか?
その前に、少しコンピュータの歴史の話をします。
現在普及しているコンピュータはノイマン型と呼ばれるものです。
ノイマン型の特徴は0か1で計算する二進法(デジタル)で計算できることです。
、コンピュータに採用する進法には扱いにくい二進法の他に、馴染み深い十進法がありました。

実は、世界で最初のコンピュータと呼ばれるENIACは十進法が採用されていました。
ENIACというのは、昔のバカでかいコンピュータの元祖として紹介されることが多いあのコンピュータです。
ENIACの性能は水爆の爆縮時の衝撃波の計算であれば、人間の計算手にやらせれば100年はかかると見積もられる問題を2時間で解いた、と当時の新聞に紹介されています。

ENIACプロジェクトに参加していたジョン・・ノイマンはENIACに非常に強い興味と関心を示しました。
ジョン・フォン・ノイマンという人は超絶的な数学の天才で、ENIACとの計算勝負で勝ち「俺の次に頭の良い奴ができた」と喜んだというエピソードが残っています。

ジョン・フォン・ノイマンという人がどのくらい天才だったかというと、6歳の時に8桁の割算を暗算し、8歳の時には「微積分法」をマスター、12歳の頃には「関数論」を読破したそうです。
ちなみに関数論は、理工系の大学生が1、2年次に学ぶ数学です。
電話帳の適当に開いたページをさっと眺めて、番号の総和を言って遊んでいたという逸話もあり、正に神童です。

日本に原爆を落とすための核開発、マンハッタン計画にも携わったことでも知られています。
ゲーム理論の生みの親としても有名です。

そんなノイマンがENIACプロジェクトに参加すると、すぐに問題点を見抜き論理構造を論文として発表します。
その中にコンピュータは二進法を採用すべきだというものがあったのです。
次期開発されたEDVACは二進法が採用され、今日のコンピュータの原型となっています。

今では当たり前の二進法ですが、当時にしてみれば理解できる人はほとんどいなかったはずです。
しかし、数学の天才であったノイマンは二進法こそ正解だと見抜いてしまいます。

その後、ノイマン型と呼ばれるコンピュータは進化し、現在は第4世代コンピュータと呼ばれています。
第4世代コンピュータの特徴は、規格が統一され家電や自動車に組み込まれたり、ソフトやハードが極力依存せず使えるようになっています。
一昔前の一つのことにしか使えない専用機ではなく、より小型化しユーザーライクとなり、幅広く普及しています。

では次期登場する第5世代コンピュータはどのようなものなのでしょうか?
第5世代コンピュータは推論機能や知識ベースを持つとされています。
つまり、自ら考えて予測したり、連想したりする人工知能が備わるとされています。
第5世代コンピュータは正にシンギュラリティなコンピュータだと言えます。
Appleのスマホやタブレットに付いているsiriなどはその片鱗を伺わせます。

続く。

【引用元 goo イメージサムネイル】

【goo Imgae】

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