この記事はブロックされています。続きを読みたい方はログインをして下さい。会員ではない方は新規会員登録をして下さい。


モバゲーグリー問題 その4 真のビジネスモデルとは?

前回はコンプガチャは、実はあるビジネスモデルの縮小版であり、その仕組みが使えるのならば、コンプガチャが禁止されても問題はない、という話をしました。

ではコンプガチャの元になっているビジネスモデルというのはなんなのでしょうか?
結論はあまりにもあっけないので、もう少し遠回りをします。

ソーシャルゲームが問題になり、消費者庁は7月1日より規制を決定しました。各メーカーは問題がコンプガチャ以外の核心に迫るのを恐れて、早々と自主規制を行ったため、ほとんどなにも変わりはません。

、7月1日から規制へ 景表法で新基準

 松原仁消費者担当相は18日の閣議後の記者会見で、ソーシャルゲーム(交流ゲーム)の課金システム「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」について、景品表示法で違法とする新たな運用基準を

核心というのは、いわゆる三店方式問題です。
三店方式というのはパチンコ屋でよくある、ユーザーとパチンコ屋の間に、景品交換所を通し、循環させるというやり方です。

知っての通り、景品交換所とパチンコ屋はグルです。
表向きはお互いは無関係を装っています。そうしないとギャンブルになってしまうからです。現在、公営ギャンブルは競馬・競艇・競輪・オートレースの4つの他に、宝くじのみです。
これ以外で賭け事をすると違法であり罰せられるのは御存知の通りです。

しかし、よく考えてみると、公営ギャンブルと非公営ギャンブルであれ、その差は、ほとんどありません。公営と私営の違いは、認可されているかどうかと、信用度の問題であり、私営がすり抜ける方法はいくらでもある
のです。

それが三店方式です。例えば、私営ギャンブルでお金を賭けなかったとします。麻雀でもトランプゲームでもいいでしょう。
勝ち負けのスコアを計算し、その場では金銭のやりとりがなくても、ワンクッションをおけば合法になります。

例えば、貸し借りのある二人がいて、借りのある人が貸主の奥さんが運営しているお店で商品を買う約束をすれば、直接的に金銭は動いていないことになるのでセーフです。この時、商品はなんでもいいのです。
人対人という直接取引さえしなければ問題がないのです。

どうしてかというと、これを禁止してしまうと面倒なことになってしまうためです。
例えば、ギャンブルで使うお金も、ギャンブルで勝ったお金も、お金はお金なのでどこでも使えるし、誰でも使えます。

つまり、ギャンブルは賭けの対象や賭博場が必要かもしれませんが、お金と信用はどこでも誰でも使う(取引する)ことができるのです。
そして、お金に交換された瞬間、それがどのようにして発生したかというプロセスは問われなくなります。

なので、三店方式を禁止してしまうと、四店だろうと五店だろうと違法となり、買い物ができなくなってしまいます。
それどころか株式や為替なんかも違法になってしまいます。

三店方式というのは、最小の違法ギャンブル回避法なのです。
勘の良い人はもう気がついていると思いますが、ではパチンコとソーシャルゲームはどこが違うのか?

というより、パチンコ屋では三店方式が認められているのに、麻雀や地下カジノで三店方式が認められていないのはなぜか?
実は明確な答えはないのです。

あえてあるとすれば、きちんと管理され、納税してくれるならOKだということです。実際、パチンコは高額納税法人がたくさんいます。

パチンコとソーシャルゲームの違いを一覧にしてみました。
ソーシャルゲームの方がブラックでより射幸心を煽ることが分かりますね。

パチンコ

営業時間

風営法で規制

24時間、年中無休

年齢制限

風営法で規制

なし

遊技料金

風営法で規制

自由

料金支払

プリペイドカード

後払い(携帯事業者から請求)

換金方法

ネットオークション(RMT)

ゲームの仕様

公安委員会が検定

自由

当たりの確率

風営法で規制

自由

確率操作

違法

自由

ソーシャルゲームが問題になったのは、ブラックボックスが多過ぎたことと、消費者センターに寄せられた苦情が多くなったことです。
これを放っておくと、結局曖昧な業種にもメスを入れなければならなくなります。

一箇所にメスを入れると途端に各方面から不平や不満が噴出することになるので、どうしても消費者庁およびもっと儲けたいソーシャルゲームメーカーも核心に触れられることを避けたいのです。

例えば、どうして個人はダメで法人はOKなのか? という疑問は核心に触れる疑問です。個人がやると管理が甘いので脱税したりするから、というのはもっともらしい言い分ですが、答えにはなっていません。

個人がダメで法人がまぁ良いという理由は、企業献金と天下りがあるかないかの違いです。話はパチンコもソーシャルゲームも参考にしている真のビジネスモデルとは何かに戻ります。

真のビジネスモデルというのは、直感に反するかもしれませんが

」です。

ジャンケンというのはグー・・パーのあのジャンケンです。

ジャンケンというのは三種の手があり、三すくみの関係です。
ジャンケンは三店方式なのです。

勝つか負けるかは運次第です。運次第ということは、勝敗にゆらぎがあるということです。ゆらぎがあるということは、勝率はあいこをなしにすれば五分五分だということです。
よほど何かクセのある手を出さない限りは、運次第ですから長くやればやるほど大数の法則で確率は二分の一になります。あいこを考慮した場合は三分の一になります。

どうしてジャンケンが真のビジネスモデルなのか?
例えば、世界を代表するようなお金持ちがいるとします。
お金持ちがさらにお金を増やすためにはどうすればいいか?

成長するビジネスに投資をすることです。このビジネスが成長して当たるかどうかは運次第です。当たることもあるし、当たらないこともあるでしょう。

成功するビジネスを発掘するには、何度も挑戦するだけの資金と、スピードが重要になってきます。
つまり、試行回数が多ければ多いほど当たる確率は高くなる、ということです。

そのため、資産家は自分で一からビジネスを起こすよりは、既にビジネスが存在している企業に対して投資します。その方がてっとり早いからです。
それが株式市場です。

自分が経営しなくても経営者は別にいて、一株いくらかで出資できます。
そのビジネスが成功すればリターンがあるし、失敗すれば損をします。
自分のメガネに適うビジネスであれば、自分が経営しようが、他人が経営しようがだいたいはうまくいく、ということです。
見る目がなければ、自分がやろうが他人がやろうが、そもそも成功しないわけです。

ビジネスを加速させるためには、複数のビジネスを持ったほうが効率が良いでしょう。株式投資は複数のビジネスを持つ最も簡単な方法です。
一度に数百のビジネスを持つことができ、自分が管理する必要すらなく、起業に必要な人材も信用も大金も不要です。

とはいえ、株式市場でいつも儲かるとは限りません。
みんなが同じ事を考えているからです。素人がやっても勝率は高くはないと言えるでしょう。

野球のバッターがヒットを三割打てば大スターです。
三割打者と言えばヒーローになれます。これができるのは一流選手だけです。

ではジャンケンを考えてみます。
ジャンケンの勝率はあいこを入れれば勝率三割三分です。
あいこをいれなければ勝率五割です。

もうお分かりの通り、ジャンケンというのは株式投資なんかよりもはるかに勝率の高いゲームだということです。そして公平です。
つまり、お金持ちであればあるほど、お金持ち相手にジャンケンをした方が儲かる、ということです。

ちまちまと日々刻々と上がったり下がったりする株価や為替の動きに一喜一憂するよりも、直接お金を持っている者同士でゲームをした方が、予測不可能な事態が少なくなる分、勝率は安定するということです。

仮にお金持ちのVIPだけが集まるギャンブル場があって、数百億の資産を持つプレイヤー同士がジャンケンをすれば、手っ取り早く資産の交換ができます。ビジネスの成長を待つ必要もないし、ダークホースの登場で市場が
かき乱されることもないわけです。

とはいえ、そんなの現実にはない、と思いますよね?
例えばの話だと思うはずです。
しかし、実際には世界はジャンケンほど手は単純ではないにしろ、ジャンケンのような三すくみの関係で成り立っています。

アメリカ、中国、ロシアの軍事的均衡や、アメリカ、日本、中国といった関係などです。ドル、ユーロ、円といった関係もあります。

ところで、ジャンケンに攻略法はあるのでしょうか?
ジャンケンはご存知のようにグー、チョキ、パーの三種の手で勝負するシンプルなゲームですが、普通にジャンケンをした場合、相手がグー、チョキ、パーのいずれかを出す確率は完全に三分の一なので、純粋に「運」の勝負であって「戦術」が入り込む余地はないと思われます。

ところが、確率三分の一というのは、あくまでも相手がどの手を出すかが完全にランダムで読めない場合だけです。
逆に言えば、少しでも出す手にバラつきがあれば、当然のことながら勝率は三分の一ではなくなります。

そのバラつきを相手に予測されてしまった場合、勝率はさらに下がります。
ということは、いかに相手の手を読み、相手よりも有利な手を出すかが攻略の鍵となります。

さらにみんなで一斉に連続してジャンケンを選択する場合を考えてみます。
多くの人が一度にジャンケンをする場合、多く出される手が分かっていれば、その手とは逆の手を出せば勝率は上がります。
逆に、出す手が読まれてしまうと負ける確率は高くなります。

つまり、勝率を操作するには、仲間を取り込んで出す手を予め決めておく、最初から出す手を宣言して困惑させる、わざと負けて出す手を相手に予測させて賭け金を釣り上げておき、あとで打たせて取る、という方法などが
あります。いわゆるビッグ・コン(大きな詐欺)です。

しかし、こんな詐欺的な行為が行われているのでしょうか?
株式市場や為替市場で日常的に行われています。
市場の値動きは複雑ですが、投資家がすることは非常にシンプルです。
買う・売る・維持の3つしかないからです。

例えば、みんなが協力すれば上げ基調を作ることができます。
上げ基調の場合、上がるか下がるかで考えると、流れ的に上がるはずなので売りと買いで考えれば、お得であり買いを選択しやすくなります。
つまり、大勢がグルになって偽の上げ基調を作り出せば、その他大勢の選択を誘導しやすくなる、というわけです。

独立したジャンケンでは勝敗は確率次第かもしれませんが、その他大勢がグルになれば合法的に市場を操作できるわけです。
ビッグ・コンこそが真のビジネスモデルというのはそういうことです。

そして、このモデルは下位のソーシャルゲームやパチンコにも縮小モデルとして見られます。真のモバゲーグリー問題というのは、そのビジネスモデルが詐欺であるということです。

突き詰めるとビジネスモデルが詐欺になる、というのは、理解が難しいかもしれません。しかし、こう考えてみて下さい。
商売の基本は安く買って高く売ることです。価格差で利益が出ています。

ということは、売主側にとって最も儲かるのは、タダ同然で仕入れて高く売りつける、ことです。逆に買主側にとって最も儲かるのは、商品の万引きです。これを空売りと万引きと言います。

「空売りと万引きは最も儲かる」

ここがポイントです。もちろん、どちらも問題があります。

関連記事