自然言語処理技術が著作権ビジネスを間もなく荒野にする日

なにかと最近話題の自然言語ですが、2013年4月25日にGoogleがニュース要約アプリを手掛けるWaviiを買収したと話題になりましたよね。同じく米Yahoo!はSummlyを買収しています。

▼マスコミの記者も失業?グーグルやヤフーがニュース要約技術などを次々に買収

米国のIT業界では、自然言語を処理し、文章の内容を要約したり、文章を自動作成する技術に大きな注目が集まっている。
米ヤフーは先月、ニュース要約アプリ「Summly」を買収すると発表したばかり。Summlyは、Web上のニュース記事など関連情報を 抽出し「iPhone」の1画面に収まる簡潔な文章に要約するというアプリを開発している。この技術は16歳の天才高校生が開発したとして大きな話題となった(本誌記事「まさに地殻変動!16歳のIT少年が簡単に1億円を集め、28億でYahooに売却!」参照)。ヤフーでは早速、Summlyの技術を使ったiOSのアプリを発表している。

(紹介終了)

▼米Yahoo!、Summly買収後1カ月で要約技術をiOSアプリに統合

Waviiは、ニュース要約サービスで、ネット上のあらゆる話題を理解し、自分用のニュースとして要約してくれるサービスだそうです。

例えば、このサービスに登録したユーザーは、ネット上に自分の好みの話題があると、それを自動選別し、要約を読むことができます。
今流行の「まとめ」が自分の興味に応じて自動で作られてしまうわけです。
膨大な情報を分かりやすく整理して届けてくれるサービスが、今後当たり前になろうとしています。

自然言語処理の技術にどのくらい将来性があるかというと、他人の褌でタダメシが食えるくらいすごいのです!
通常コンテンツには著作があり、著作権やら複製権といった法律があります。
またきちんと執筆をするためには知識が必要であり、時間という対価が必要となります。

しかし、もし自然言語が今後進化して行けばどのようなイノベーションが起きるかというと、設定をインプットするだけで、オリジナルの小説や歌詞を自動作成できてしまうことになります。新聞も新聞記者もいりません。
ネットにある情報を解析したり、ビッグデータにアクセスすることで、きちんと意味のあるまともな文章が自動作成できてしまうわけです。しかも、著作権フリーですから、収益性も高いはずです。

今まで、GoogleやYahooは検索エンジンであり、情報を検索する側でしたが、今後は検索で蓄積したデータを元に自ら情報を創作して行くことが考えられます。そのスピードと質は、きっとプロも顔負けでしょう。
検索エンジンは他人が作ったコンテンツの上に広告を出して収益を上げて来ましたが、次のステージでは自らが作ったコンテンツに広告を出し、そこに人々が群がるビジネスモデルになる可能性があります。
立場逆転ですね。

ここに人工知能技術がプラスされると、既にある小説を複数解析し、それを元にさらに面白い小説に仕上げくれるかもしれません。読む人によって結末が変わるマルチシナリオも可能です。かなりヤバイ技術ですね!
流行っているボーカロイドのような技術と合わさると、自動作詞、自動作曲なんていうことができるはずです。
Googleグラスで、気分にあった音楽をリアルタイムで自動作曲したものを再生、なんてことも有り得るかもしれません。

広告の分野も様変わりするはずです。
自動翻訳されたおかしなウェブページから、流暢な言葉で書かれたマトモなウェブページになれば、多国間のユーザーがウェブを行き交うことになります。
今まで敬遠していた母国語ではないページにもユーザーがアクセスするようになると、広告の中身もグローバルなものになるはずです。逆に言えばライバルは国内だけではなく海外にも存在することになります。

今のところ英語を自然言語で表現する技術が進んでいますが、英語を元にしたメタ言語を作り上げることができれば、英語を中間言語として、マルチリンガル(何か国もの言葉)に翻訳することが可能になるはずです。
人々の思想や行動理念は言語に依存するところが大きいので、場合によって自然言語の発展が非常に大きなイノベーションになる可能性を秘めています。
注目していきたい技術です。

【引用元 goo イメージサムネイル】

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