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引き寄せの法則 その5 エヴァレットの多世界解釈

前回は、ミクロの物質は、いつまでたっても「可能性のまま」であるはずなのに、人間が『観測』しているときは、いつも「確定」しているが、それはいったい、なぜなのか?

いつ、どんな要因で「確定」したのだろうか?

この問題は、多くの科学者を悩ませてきました。

ここで現代の我々が普通に使っているノイマン型コンピュータを発明した超天才「フォン・ノイマン博士」が、数式をどんなにいじくり回そうと物質の状態が確定するような答えを導き出せないことを、数学的に厳密に証明してしまったのです。

つまり、ノイマン博士は、物質の状態がひとつに決まることはなく、やっぱり可能性のままだということが数学的にも証明してしまったのです。

そして、とんでもない答えを導き出しました。

「人間の意識が同時多重に存在する可能性を確定している」

平たく言うと

「私が見ている世界は、私が見ているときだけ存在する」

科学の鬼のような人が行き着いた究極の答えが、オカルトだったというオチです。

ノイマン博士は、「心」や「意識」といった現代物理学では語れない何かが、可能性の決定を引き起こしている、と本気で主張したのです。

もちろん、この主張は、多くの科学者や常識人から、たくさんの批判を受けることになりました。

しかし、あり得ないことを除外していけば、残ったものはたとえどんな奇想天外であっても事実なのです。

説明不可能なことが現実に起きているのだから、これは、もう、物理学の世界では想定してしない「未知のナニカ」を持ってくる以外にはありえない。

そのナニカが、ノイマン博士の場合、「心」とか「意識」とかだったりしたのです。

ノイマンは、それを「抽象的自我」と呼びました。

さて、「シュレーディンガーの猫」の思考実験の問題について、新しい解釈が登場します。

1957年、プリンストン大学の大学院生にすぎなかったヒュー・エヴァレットから、とてつもなく画期的なアイデアが提示されました。

エヴァレットはこのように考えました。

電子も猫もあらゆるミクロの物質は、可能性のままであり、重なり合い多重に存在しているのが量子力学の結論であるならば、同様に「猫を観測している人間」も、同じミクロの物質で作られているわけであるから、その量子力学の結論を「人間」にも適用したらどうなるのか?

目からウロコの発想でした。

これは、当時のどんな天才科学者たちも、見落としていたことだったからです。

では、実際に「人間(観測者)」にも、量子力学を適用したら、どうなるだろうか?

人間も、猫と同じように、「複数の状態の重ね合わせ」として存在していることになる。

つまり、猫は、「生きている状態」と「死んでいる状態」が重なり合って、同時に存在しているのだから……、それをそのまま「人間」に適用すれば、人間だって、「生きている猫を見ている状態」と「死んでいる猫を見ている状態」として、同時に存在していることになる。

これは「エヴァレットの多世界解釈」と呼ばれるものです。

俗に言うパラレルワールドですね。

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