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儲けようとする者に対して儲けた方がより儲かるのは本当か?

なかなか面白い話を仕入れたので紹介したい。
私の住んでいる新潟は佐渡金山での話だ。

日本はかつては「黄金の国ジパング」と言われていたのは知っての通り。特に徳川幕府を支えたという佐渡金山は日本有数の埋蔵量を誇っていたという。
この佐渡金山、今や金脈が枯渇して採算が合わずに閉山になったのだが、最近の研究では金脈は増え続けているという。
増え続けているというのが面白いところ。

普通金というのは元素としては、星の爆発などのすさまじい天文現象で生成されるとされていて人工的に作れなくはないが、採算が合わないことでも知られている。中世には錬金術というものがあったが、現代では化学の力で作り出すことができる。
金より原子番号の1つ大きい水銀(原子番号80)にガンマ線を照射すれば、原子核崩壊によって水銀が金に変わるのである。
ただし、十分な量の金を求めるのなら、長い年月と多くの資金が必要であり、得られる金の時価と比べると採算が合わないんだよね。
そういった意味でいうと、現代に錬金術は存在しないと言える。

話は戻るが、その金がなぜか増え続けているという。
その原因となるのが地震で、地震によって岩盤に強い圧力が掛かると、岩盤に含まれる水分が一瞬にして蒸発する。
理論的にはマグニチュード2~3の小規模な地震でもフラッシュ蒸発が起こり、海水に含まれる金が岩盤に残るという。

フラッシュ蒸発

で、今も金の埋蔵量が増え続けている鉱山があり、それが菱刈鉱山だ。
佐渡金山は菱刈鉱山が発見される前までは日本一だったが、なんとこの菱刈鉱山は佐渡金山が300年かけて産出した量をたった12年で追い抜いてしまったという。

菱刈鉱山

言ってしまえば、日本のようにしょっちゅう地震が起きている国の地下では、一瞬のうちに金鉱脈が形成されているということだ。もちろん採れるのは金だけではない。日本はまだまだ「黄金の国ジパング」というわけだ。

この地震による金鉱脈の形成が分かったのは最近で、2013年03月18日のAFPニュースにはこうある。

【3月18日 AFP】地震発生中に固体の金が「ほぼ瞬時に」地殻中に堆積する可能性があるとする研究論文が、17日の英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)に掲載された。

オーストラリアの研究チームによると、地殻中の液体で満たされた空洞が地震の振動で裂け、急激な圧力低下が起きると、金が形成されるという。この圧力低下によって液体は急激に膨張・蒸発し、液体中に溶解していた金粒子は「ほぼ瞬時に凝固・沈殿」するという。地震が繰り返し発生すれば、結果として採掘採算レベルの金鉱床が蓄積・形成される可能性があるという。

世界の既存の金の大部分は、30億年程前の造山運動が活発だった地質年代に形成された石英鉱脈中から産出されるという。この鉱脈は地震発生中に形成されたが、圧力変動の大きさや、どのように金の鉱化を促進するのかはこれまで不明だった。

研究チームは今回の研究で、数値モデルを使用して、地震中に液体で満たされた断層空洞で発生する圧力降下のシミュレーションを行った。これにより研究チームは、世界の金資源に関する長年の疑問、金がほぼ溶解した状態から採掘可能な固体の状態にどのようにして凝縮されるのか、に答えを出した。

100トンの金鉱脈鉱床が形成されるのに、10万年ほどかかるという。(c)AFP

▼地震の揺れで「ほぼ瞬時に」金鉱脈形成?研究報告

【3月18日 AFP】地震発生中に固体の金が「ほぼ瞬時に」地殻中に堆積する可能性があるとする研究論文が、17日の英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience

翌年のNHKの番組「サイエンスZERO」でも紹介されている。

黄金の国ジパングの謎に迫る「地震が金鉱脈を作った!?」|サイエンスZERO

NHK・Eテレの「サイエンスZERO(サイエンスゼロ)」で黄金の国ジパングの謎に迫るが放送されました。資源の多くを輸入する日本。しかし、かつて日本は黄金に満ち溢れた国ジパングと呼ばれヨーロッパの人々にとって憧れの存在でした。実は日本のあちこちで金・銀・銅などが産出されていたのです。

鹿児島県伊佐市にある菱刈鉱山の採掘が始まったのは1985年。世界でも新しい金鉱山です。地下200mまで彫り進められた坑道の先で金が採掘されています。普通の金鉱石は1tあたりに含まれる金の量が平均5gですが、菱刈鉱山の金鉱石には300gも含まれているものもあります。(平均は40g)菱刈鉱山の下にはマグマがあります。このマグマや上の地層に金などが含まれています。地下に染み込んだ雨水がマグマで温められ熱水になると金が溶け込み、地下の割れ目に流れこみます。やがて熱水が冷めると金が固まって割れ目に沈殿するのです。金が沢山含まれた菱刈鉱山の金鉱石は温泉によって作られたと考えられているのです。

地球物理学者のディオン・ウェザリー博士は金鉱脈は今も日本列島の地下深くで毎日作られていると言います。何と地震が金の鉱脈を作るというのです。岩の割れ目を流れる熱水の中には金の元素が溶け込んでいます。地震がおき割れ目が広がると圧力が急激に低下するため熱水が一瞬で蒸発。フラッシュ蒸発と呼ばれる現象です。すると溶けていた金の元素が引っ付いて塊になり溶けにくくなります。この割れ目にまた金が溶け込んだ熱水が入りこみます。再び地震が発生するとフラッシュ蒸発で金の塊はさらに成長。地震が繰り返しおこることで金を大量に含む鉱脈ができるのです。

▼黄金の国ジパングの謎に迫る「地震が金鉱脈を作った!?」|サイエンスZERO
http://tv-blog.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26-3

ここまでは前フリです。

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