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エロとステルスマーケティングの関係性 中編

前回は、儲けの元ネタはアダルト系にある、という話をしました。
アダルト系で使われている儲ける手段は先行しています。
つまり、アダルト系で使われている儲ける手段はしばらくすると、一般的に浸透していく傾向にあるのです。

どうしてアダルト系が先行しているのかというと、潜在的需要があり、安価ではじめられて、身入りが良いからです。
アダルト系で起業しようとする人が多かったので、当然のことながら過当競争が起きました。

収益を上げるには違法性を上げる必要があるし、違法なことがバレないようにするにはいかに合法である(見える)かというと仕組み作りが必要です。
さらにユーザーの満足度を上げないと他の業者に取られるだけでなく、密告されるので、自然とユーザービリティとサービスについても独自に発展していったのです。

アダルト系は早くから競争が激化したことでビジネスがよく揉まれ、儲ける手段が精錬され先行していったのです。

例えば、現在では当たり前になっている有料会員サービスは、ネット初期の頃から導入されています。
決済方法については当時は実装が難しかったクレジットカード決済も早くから登場しています。

Googleが登場するまでの初期の検索エンジンはバカということもあって、一時はロボット型で検索するとアダルトサイトばかりがヒットする状況でした。
その後、Googleといった高性能のロボット型検索エンジンが登場すると、アダルトサイトは検索結果が一斉に排除されるようになりました。

同時に徐々に規制が強まっていくネットの集客対策としてアダルトサイトは一早くSEOを仕掛けています。
以降、現在まで検索エンジンとアダルトサイトのスパムはいたちごっことなります。

アダルトサイトの進化は、詐欺も進化させています。
過当競争の中で様々な実験と失敗を繰り返すことで、ある法則が見えてきたのです。膨大なアクセス記録とユーザートレース(追跡)から統計的にパターンが見えてきたのです。

よく知られたものを幾つか挙げます。

・どんなにバカバカしい内容でも数百万人に一人は信じる
・高いところにあるものは良いものだ
・迷ったら知っているものを選ぶ
・無料のためなら個人情報も厭わない
・どんなにバカバカしい陰謀説でも信じる奴は一定数いる
・ネットから得られる情報は大抵は真実である

「どんなにバカバカしい内容でも数百万人に一人は信じる」というのは大量に送信されるスパムメールに利用されています。
あまりにバカバカしい内容であっても、送信される分母が非常に大きいと、信じてしまう人がいるのです。

というより、それが本当かどうか知りたくて知りたくていてもたってもいられず、信憑性を確かめるために行動に出る人がいます。

メールは郵便と違って送料が掛からないし、数千万人規模にスパムメールを送信すれば、何人からかは応答があります。
これは不思議なことにどんなにスパムメールの注意を喚起しても、騙される人は一定数いるようです。

「無料のためなら個人情報も厭わない」というのは、ネット上では常識となっています。ネット上のあらゆるサービスがフリーなので、その条件として会員登録をするくらいは大した労力ではないと考える人が多いのです。
モバゲーやグリーのゲームは最初は無料ですが、追加課金型のコンテンツなので、より有利にゲームを進めようとすると課金が必要となります。

しかし、課金といってもわずかな金額なので数十時間のプレイ時間の労力から考えるとプレイ時間を短縮するために課金を選択する人が多いのです。
ネット上でもっとも収益を上げているのがこの無料サービス後課金有利サービスです。

無料サービス後課金有利サービスというのは、フリーとプレミアムが用意されていて、フリーでも問題はないけれど、プレミアムにするともっと便利になるよ、というものです。

しかし、当然のことながら有料には反発もあります。
できれば無料で使いたい人が多いと思います。
そこで、大抵は会員登録やアンケートに答えると利用できる無料サービスの登録は、有料よりはマシということで利用するケースが多いのです。

では業者は無料サービスでどうやって儲けるのかというと、ユーザーの個人情報を換金しています。
換金といっても名簿を転売するようなことは個人情報保護法が施工されたのでできません。

ユーザーの行動履歴や動向を調べて、それをマーケティングに利用しているのです。
例えば、有名なところでAmazonではユーザートレースは常に働いており、一度なにかしらを検索したりクリックしたりすると、それらに関連した商品がおすすめとして表示されます。

リレーショナル(関連)サーチとかシソーラス(類義語)サーチと呼ばれています。
利用したての初期はユーザー情報が少ないので精度が低いのですが、ユーザーが行動する度に履歴(ログ)が蓄積されていくので、より正確な商品を動的にすすめることができるのが特徴です。
さらに趣味の近いユーザーとのデータも比較して、ざっくりとした購買層を導き出します。

グーグルでは膨大な検索履歴から様々な解析を行っています。
一度でもグーグルのなんらかのサービスを利用すれば、履歴が残り以後常に追跡(トレース)されることになります。

これはグーグルアドワーズ広告などに利用され、Google Think Insightsというサービスからグーグルがどこまで知っているのかを閲覧することができます。
(因みにアメリカではスーパーマーケットはCIAより個人情報を持っていると言われており、9.11テロではCIAはレシート履歴からテロリストに繋がる情報を多数入手したと言われています)

もし興味がある人は「Google Think Insights」で検索してみてください。
解説しているサイトが見付かります。
このようにネット上では様々なサイトで、ユーザーが気が付かないうちにユーザー情報が監視され記録されています。
一般的にこれらはステルスマーケティングと呼ばれています。

アダルトサイトでもステルスマーケティングは頻繁に活用されています。
例えば、詐欺の手口として「ビッグ・コン」という時間を掛けて大規模な舞台装置を作りカモを誘いこむ手口があります。

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